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世界の解像度を上げる方法〜ニュースの向こう側を見つめるために必要なこと〜|PIECES内部向け勉強会(PIECESメイト限定公開)

PIECES内部向け勉強会

世界の解像度を上げる方法

〜ニュースの向こう側を見つめるために必要なこと〜

PIECESでは日々、子どもの願いと自分の願いを深めていく、ということを大切に活動をしています。

例えば、ニュースをみても、傷つけられた側(被害者)と傷つけた側(とされている人:加害者)を取り巻く、二項対立を煽るセンセーショナルな話ではなく、そこに至るまでの背景事情や様々な関係性の連なり、さらには社会の構造にも目を向けていく視点を忘れずにいたいと思っています。

もしかしたら、傷つけた(とされている)側も、孤立していたのではないか。もしかしたら、事態が深刻化する前に、様々な関係者のちょっとした気づきや行動で、別の結果になっていたのではないか。そんな思いを巡らせています。

とはいえ、忙しい日々の中で、限られた情報だけをもってニュースの向こう側に目を向けていくことは難しいことです。

情報が溢れ、様々な立場の人々の意見や思いが錯綜している現在において、単に情報をうけとるだけでは、私たちがみている世界は粗いまま、ニュースの向こう側の実態を想像する目を養うことは困難です。

PIECESでは、一人ひとりが、目の前の子どもたちや地域をみつめ、多様な視点や柔軟な解釈を自在に行き来するには、まずは、私たち自身の世界を観る目の解像度をあげていくことが大切なのではないかと考えています。

そこで、今回は、PIECES内部向けの勉強会として、多くの企業や社会起業家の支援をさまざまな角度から行われ、PIECESの理事でもある小野田弁護士と、芸術哲学を専門に活動されている桐田さんをお招きして、勉強会を開催することになりました。

世界を観る目の解像度を飛躍的に引き上げていただくだけでなく、弁護士としての視点や社会起業家支援の視点から、さらには哲学領域のアカデミックな視点から、ニュースの「向こう側」を見つめるために必要な思考プロセスや、無意識の思い込みに気付くための補助線を共有いただきます。

もともとはPIECESのスタッフ向けにご調整いただいた勉強会でしたが、打ち合わせの時点ですでにあまりに示唆に富む内容でしたので、優しい間を広げる市民性醸成に共鳴いただいているPIECESメイトのみなさんとも学びをシェアし合いたいと思い、PIECESメイト限定の勉強会として開催することになりました。

貴重な機会ですので、ご一緒できますと嬉しいです◎
※この機会にPIECESメイト(月額寄付者)になってくださった方も対象です。
寄付登録ページ https://www.pieces.tokyo/donation からお手続きください。

<概要>
本セミナーは基礎編、実践編の2回に分けて、実施されます。
Day1 基礎編
世界の解像度を上げていく方法について、講師からレクチャーを受けます。

Day2 実践編
Day1を受けて質疑応答や参加者を交えてのディスカッションと、実際の事例をもとにワークを行います。

※Day1のみの参加も可能ですが、Day2まで受けていただくとより深まるので、ぜひご検討くださいませ。

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■日 時:
Day1 基礎編:2020年10月17日(土)開始 9:30~12:00終了
Day2 実践編:2020年11月14日(土)開始 9:30~12:00終了

■会 場:オンライン配信
お申込みいただいた方へ、zoomリンクをお送りします。

■参加費:
①基礎編のみ:3000円
②基礎編・実践編:5000円

■申込み:Peatixページよりお申込みください
     http://ptix.at/pmzbwo
■参加対象者:PIECESメイト(マンスリーサポーター)、PIECESスタッフ、まきばメンバー(プロボノ)
■お問合せ:認定NPO法人PIECES 藤田 / 若林
      event[@]pieces.tokyo
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<講師>
●小野田 峻 氏 / ONODA Takashi
小野田髙砂法律事務所 / 代表弁護士
盛岡で東日本大震災に遭遇したことをきっかけとして、東京弁護士会内有志の津波被災地訪問企画を立案し、継続的に実施。

2016年11月には、ソーシャルスタートアップ向けシェアオフィス(social hive HONGO)併設の小野田髙砂法律事務所を本郷三丁目にて開業(2018年7月には増床。2020年9月時点で、shHに入居している団体は20社)。支援先の団体が向き合う社会課題は、シビックテックや介護、救急救命、日本酒文化、食と演劇、子ども・若者支援や社会福祉の現場のデザイン、女性の両立不安の解消、出生前検査など多岐にわたる。

法務支援を中心とするビジネス横断的支援にとどまらず、社会課題解決に関連する各種リソースを有機的に連携させることにより、広くソーシャルチェンジメーカーの多様な可能性を未来に繋げる活動を行っている。

●桐田 敬介 氏 / KIRITA Kéisuke 
https://keisukekirita.com/
1986年、埼玉県生まれ。上智大学共同研究員。芸術教育の哲学を専門に教育研究と実践支援に取り組む。大学院生の就職を支援するベンチャー、子どもの遊び場を運営するNPO法人、学生アーティストを支援する公益財団法人での勤務を経て、現在は個人事業主として芸術教育プログラムなどの運営、教育機関でのカリキュラムデザイン(学校法人軽井沢風越学園など)、教育プログラムのプログラム評価などを行いつつ、画家として絵画も制作している。上智大学大学院総合人間科学研究科教育学専攻博士後期課程単位取得満期退学。よはく代表。

主な研究業績としては分担執筆3件(『THE PALGRAVE HANDBOOK OF GLOBAL ARTS EDUCATION』Palgrave Macmillan.『図画工作・美術科 理論と実践』あいり出版。『教師教育』さくら社)、原著論文8件、個展・グループ展等の参加3件。