自己覚知につながる「問い」を立てて、みんなでリフレクションをつくっていこう! 12月6日(日)と10日(木)に、第4回目の「リフレクション」が開催されました。今回の目的は、「リフレクション」で大切にしたいことを確認ながら、みんなでリフレクションをつくっていくこと。合計25人の参加者と一緒に、グループリフレクションを通じて通り過ぎていく日々を振り返り、意味を紡ぎ直しました。
【当日の流れ】
最近の出来事や気持ちをグループで共有したあと、①リフレクションの基本と学びを復習 ②グループでリフレクション ③セルフジャーナルと感想のシェアの3つのセクションに分けてプログラムを進めました。
・セクション1 リフレクションの基本と学びを復習
リフレクションにおける観察と仮説や自己覚知についておさらいしたのち、CforCのプログラムにおけるリフレクションの意味と大切さを確認しながら問いの立て方のポイントを学びました。
・セクション2 グループでリフレクション
プロセスレコードを書いてくれた人に「リフレクションを通じてどんなモヤモヤが晴れるといいと思いますか」などを確認したうえで、「このとき、男の子はどんな気持ちだったと思いますか」「次に同じような場面に出合ったら、どんなふうに行動したいですか」など、問いの裏側にある願いや意味を意識しながらリフレクションを進めていきました。最後は質問をした人が、その問いを選んだ理由などを伝え、質問された人には感想や気づきをシェアしてもらいました。
・セクション3 セルフジャーナルと感想のシェア
質問をすることで感じたことや、問われてみて気がついたことなどを言葉やイラスト、ドローイングでまとめてもらいました。その後、各グループでプロセスレコードを発表してくれた人から、全員に向けて気づきや感想を共有してもらいました。
【当日のハイライト】
今回は「ティーチング・クエスチョン」や「コーチング・クエスチョン」など問いの種類や意図について説明し、参加者に問いを立ててもらうことを大切にしました。自分がその問いを立てた理由にも目を向けることで、参加者全員がリフレクションや対話の意味を紡ぎ直す機会にもなりました。開催後は「リフレクションを受ける側はもちろん、問いかける側にとっても有意義な回になった」といった感想が聞かれました。
【参加者の声】
・今回は「問い」の種類を認識し、問いをかける意図を意識しながらリフレクションを行っていきました。私は問いをかける側で、相手がもやもやした際に守りたいものは何だったのか、子どもが激しい行動をした際の子どもの願いは何だったのかを意識しました。リフレクションを通じて、子どもが激しい発言をした際に注意しないという選択をしたのは、子どもとの信頼関係を壊したくないという願いからだと認識できました。そして、「子どもに好かれたいのか、嫌われたくないのかどっち?」という問いからは「嫌われたくないわけではないけど、嫌われることをしずらい」という答えが出て、さらにその願いに関する問いが出て…と、思考が止まらないリフレクションになったと感じました。
・リフレクションを重ねるたびに、皆さんとともにいることの安心感や連帯感も育ってきたように思う。リフレクションをしたMさんの「子どもに気をつかわせてしまって申し訳ない、大人の都合で包んであげられないもどかしさ」は、Mさん自身の優しさの裏返しなのかもしれない。ティーチングやコーチング視点での問いをする余裕も経験もまだないけれど、講座での学びも生かしながら、時折感想を述べながら問いを生み出していった。リフレクションは、自分が問われる側のときはハラハラするけれど、みんなの問いから自分の心の隅々、奥底まで心のカケラを拾いに行くことで、多様な考えかたや新しい課題が見え、自己と他己とがリンクして柔らかな優しさで包まれる場だと改めて感じている。