活動報告

地域の中高生を〝斜め下〟から支える「中高生センター ジャンプ 東池袋」

東池袋にある「中高生センター ジャンプ」は、豊島区内在住・通学者が利用出来る児童館です。
約一年前からPIECESのコミニティユースワーカー(CYW)が関わり、中高生と共に様々な活動をしています。

中高生児童館ジャンプには、中高生の「やりたい」が実現出来るよう様々なものが揃っています。
自分のペースで過ごせる居場所空間はもちろん、
パソコンやボードゲーム、
バスケが出来る屋上、
ギターやドラムなど本格的な楽器が揃うスタジオもあり、バンドを結成した中高生がライブで演奏もしました。
映画作りに挑戦した中学生もいます。

いつもは一日50人以上利用しますが、この日はテスト前という事もあり20人ほどでした。
CYWはこの日、受験を控えている高校生に勉強を教えたり、
お喋りしながら一緒に折り紙を折ったりして和やかな時間を過ごしていました。

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こうした何気ない会話を通して、悩み事ややりたい事などを話してくる中高生もいます。
それらをキャッチしたら、ジャンプの職員と共有するだけでなく、PIECESが持っている資源に繋げ、中高生の可能性の実現を図っています。

CYW1期生の中村さんは、「この一年間で中高生と関係が築けたので、今後は個別の相談にももっと応じれるようにしたい」と、LINE相談の準備も始めています。

館長の篠田さんはジャンプを「中高生を斜め下から支える関係。家庭でも学校でもない身近な地域の居場所として、中高生にお節介をするのが役目です。」と話していました。

児童館と民間団体が連携する事で、中高生の多様なニーズに対応可能な選択肢を広げています。
ジャンプとPIECESの取り組みがモデルケースとして示していけるようにしたい、と篠田館長と中村さんが語っていました。

中高生とジャンプ、
中高生とPIECES、
ジャンプとPIECES、
それぞれの関係の良さが伝わってくるような、温かな空間でした。

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◾︎今回のイベントのように、NPO法人PIECESは、子ども達の興味・関心に寄り添い、共に楽しみを共有しあえる活動をしていきたいと思っています。みなさまのご協力があってこそこのような活動ができていますので、今後とも、どうぞ宜しくお願いいたします。


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広報ボランティア  小澤 麻紀
若者向け就労支援機関の相談員として勤務。コミニティーユースワーカーの活動に興味を持ち、昨年よりPIECES広報ボランティアとして各現場を訪問・取材をしている。趣味は、神宮球場でビールを飲みながら野球観戦をする事。

 

自分の思いを伝えて人を動かすちからワークショップ【自主ゼミ】

こんにちは、春から大学一年生になるCYW3期の森 那智です。

今回は、コミュニティユースワーカーの中で行った自主ゼミについて報告させていだきます。

PIECESに参加したのは、去年、受験期で進路などがわからない中、漠然と「人のためになりたい」と思い、軽い気持ちでボランティア探して見つけたのがきっかけでした。それから、コミュニティ・ユース・ワーカー(CYW)として携わっていて、「人のためになる」ことがどれほど奥深いものかPIECESでの活動を通して実感しています。

そんな僕ですが、先日同じくPIECES・CYWの大畑さん主催の「自分の思いを伝えて人を動かす力」というワークショップに参加しました(こうゆう自主ゼミなどは、先生・生徒関係の授業ではあまりない、お互いから学び合う機会としていつも刺激的です)。

今回の自主ゼミは、大畑さんが参加した内閣府主催の青年リーダー研修会にて受けた、COJ(コミュニティー・オーガナイジング・ジャパン)のワークショップでの体験をもとに開催したそうです。

 

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いきなり「Xをしてください」や「Yをしろ」と言うだけでは、自分の思いは伝わらない、他人。
簡単には動かせない、他人。
何かしら実現するために必要となるその他人の協力やアクションですが、それをどう促すか。

この問に対して、”Public Narrative”というアプローチをとる実践型ワークショップでした。「なぜ私はXを実現しようとしてるのか?」、「なぜあなた(達)はXを実現するべきなのか?」、「なぜ今、Xのために動くべきなのか?」という三つに焦点をあてることで、相手に協力を得たいという思いだけでなく、相手の協力を促すように話、Narrativeを組み立てる。しかし、自己理解、他者(相手に対する)理解、そして自分のプロジェクト・取り組みに対する深い理解がなければ、この三つの問への答えは相手に響かない。

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 話の組み立て方によって、いろんな人を行動に巻き込むことができる大きな可能性とともに、前述の「人のためになる」ことの深さのように、このような基本的なことこそ突き詰めるのが難しいと思いました。

  今回のワークショップのように、PIECESでの活動は毎回考えさせられ、刺激にもなり、とてもやりがいがあります。

森 那智
PIECES CYW3期