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平成29年度の児童相談所の虐待対応件数は13万件(※)と、実は、今日一日を安心して暮らせていない子どもたちが、私たちが暮らすこの街にはいます。厚生労働省では、毎年11月を「児童虐待防止推進月間」として、児童虐待防止のための広報・啓発活動などを行っています。
今年は特に、虐待に関するニュースが全国的に取り上げられたこともあり、様々な人たちから議論が巻き起こった年でもありました。そのようななか、わたしにもなにかできないだろうか?現在の制度はどうなっているのだろうか?と思われた方も多いかと思います。
私たちPIECESも、そんな思いから立ち上がった虐待防止へと取り組んでいる1つの団体です。代表の小澤は、児童精神科医として、臨床の現場で数多くの虐待を受けた子どもたち、そして養育者の方々と接してきました。
しかし、医療機関にそういった子達がくるのは、本当に深刻な事態になった後だったり、医療機関が逼迫しているため、そもそも出会えてない子たちもいることを実感しました。そこで、小澤は、医療機関や専門家だけがこの問題に取り組むのではなく、社会全体として取り組むためにPIECESを立ち上げました。
そして、現在PIECESでは、虐待の背景の一つである「孤立の予防」のために、子どもや養育者のまわりに、なにかあったときに頼れる他者がいることが大事だと考え、子どもたちと日常をともに過ごす「コミュニティ・ユース・ワーカー(CYW)」を育成しています。
今回は、11月の「虐待防止月間」にあわせ、「虐待予防のために、私達ができること」と題して、虐待の背景から、私達が日々できることについて考えるLive配信(オンライン)を行います。
Live配信(オンライン)では、小澤から「虐待とは?」ということから、「PIECESが生まれるまでの臨床現場で感じた虐待の背景」、そして、PIECESで活動するコミュニティユースワーカーと一緒に「実際に現在、PIECESの現場で活動に取り組んで感じたこと」について、お話させていただきます。
ぜひご参加お待ちしております。
<こんな人におすすめ>
・遠方に在住で普段PIECESのイベントに参加できない方
・市民による虐待予防に関心のあるかた
・子どもたちのために自分が何ができるか考えてみたい方
・PIECESの取り組みを詳しく知りたい方
・PIECESマンスリーサポーターへの応募を考えていらっしゃる方
■Facebook Live概要
日時:2018年11月25日(日)21:00〜22:00
申込:https://www.facebook.com/events/581463085662543/
(当日はオンライン配信しますので、ネットワーク環境のある場所からパソコン等でご覧ください)
主催:認定NPO法人PIECES
お問い合わせ:event@pieces.tokyo
■プレゼンターについて
代表:小澤いぶき NPO法人PIECES代表理事/Co-Founder
東京大学先端科学技術研究センター客員研究員/児童精神科医
精神科医を経て、児童精神科医として複数の病院で勤務。トラウマ臨床、虐待臨床、発達障害臨床を専門として臨床に携わり、多数の自治体のアドバイザーを務める。さいたま市の子育てインクルーシブモデル立ち上げ・プログラム開発に参画。
2016年、ボストンのFish Family Foundationのプログラムの4名に推薦されリーダーシップ研修を受講。2017年3月、世界各国のリーダーが集まるザルツブルグカンファレンスに招待、子どものウェルビーイング達成に向けたザルツブルグステイトメント作成に参画。
■PIECES コミュニティユースワーカー:大畑麻衣花
コミュニティユースワーカー2期生。
大学では心理学と保育学を学んでいて4年生になる代だが、NPOへの興味が高まり現在休学中。
PIECESでは、小中高校生とクタクタになるまで遊びまわっているが、最近体力の差を感じ始めている。PIECES外でも、虐待など複雑な家庭環境で育った経験のある子どもたちが過ごす施設でアルバイトをしている。
※
厚生労働省による平成29年度「児童相談所での児童虐待相談対応件数(速報値)」参照。