地震や羽田空港のニュースなど、いつもと違う状況が続き、緊張が途切れない時間を過ごしていらっしゃるかもしれません。
ご自身の心身の状況や、まわりの方や大切にしているものなどを含めて、みなさまのご無事を心からお祈りいたします。
今後、さまざまな情報が流れると思います。何よりまず信頼できる情報をもとに安全を第一になさってください。
このようなとき、大人にも子どもにも、さまざまな変化が起こることがあります。
これはとても自然なことです。ゆっくりと落ち着いていくことが多いですが、いまできる工夫もあるといわれています。
元旦以降の地震や社会のさまざまな状況を受け、PIECES代表理事の小澤いぶきが、こどもに関わる専門家の方々と一緒に企画制作している「子どもとそのまわりの人」と一緒に大切にしたいことを共有します。
ご自身にとってちょうどいいところから読んでいただき、もし役立つ部分があれば無理のない範囲で試してみていただけたら嬉しいです。
また、これとは別に子ども向けの文章も掲載しています。
https://www.pieces.tokyo/blog/2024/01/04/forc
※具体的なことが書かれたもの、イラストなどが入った見やすい資料を現在作成中です。企画制作のメンバーは最後に記載してあります。
>【からだのこと】
●足を動かす
じっとしていると血液の流れがとどこおってしまうことがあります。
せまい場所でも、少しでも足を動かすことが大切といわれています。
●水分をとる
水分が足りないと血液がとどこおったり、脱水になったりすることがあります。
もしできればこまめに水分をとることをおすすめします。
●からだの変化があることを知っておく
子どもはとくに、不安や心配な気持ちが、からだの変化として
現れやすいといわれています。
これまでやっていたことができなくなるようにみえることもあるかもしれません。
これらは自然な反応で、落ち着いて過ごせる時間が少しずつ増えていくと、
徐々によくなっていくとされています。
【こころのこと】
●こころの変化があることを知っておく
例えば、気持ちが落ち着かない、イライラする、集中できない、
眠れない・すごく眠くなる、疲れやすい、楽しめない、自分を責める
などは、いつもと違うことが起こったり、危機だと感じたりしたときに
自然に生じる大切なこころのサインでもあります。
●子どもは遊びで表現することがある
子どもの場合は、言葉以外にも、ごっこ遊び(地震ごっこなど)など
さまざまな方法を通してその子なりの方法で表現したり、
対処の工夫をしたりしていることがあります。
【子どもとのかかわり】
●子どもにわかる方法で、子どもの理解や想いを確認しながら、
わからないことも含めて、いま起きていることについて共有します
●疑問や不安を感じたら、いつでも伝えていいことを共有します
●いつもと違う感覚になるのは自然であること、
違う感覚になったときに一緒にできることがあることを伝えます
●できるだけ普段通りの日課や慣れていることを大切にします
● 軽い運動や遊びの時間を大切にします
●普段よりも少し多めに、子どもとのふれあいの時間や
子どもの話をただ聴く時間をつくります
●日常の中で、子どもが自分で選べる機会をつくります
●ニュースなどから離れる時間を定期的につくります
子どもを育てたりサポートしたりする人も、同じように震災の影響を
受けています。
どうかご自身のための時間や空間もぜひ作っていただけたらと思います。
【影響が大きい場合】
ここまで書いたようなからだやこころの状態は、
誰にでも起こりうることですが、
程度が強くて日常生活への影響が大きかったり、
何ヶ月も長く続いたりすることもあるかもしれません。
例えば、
一週間以上眠れない、自分を傷つけたくなる、誰かを傷つけたくなる、
涙が止まらない、死にたい気持ちがずっと続く、なども含め、
いつでも専門家に相談することもできます。
地域の精神健康相談センターや、下記のような窓口もあります。
https://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1303886.htm
地域のまわりの人たちと比べて、相談していいか
迷うこともあるかもあるかもしれませんが、
自分のつらいな・しんどいなと感じる気持ちを大切にしていただけたらと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
こちらに書かれたもの以外にも、それぞれがやっている工夫や地域にある大切な知恵などもあると思います。
ぜひそれぞれのペースや方法を大切にしていただけたらと思います。
※もう少し詳しく知りたい方はこちらも参考にしてみてください。
① https://www.savechildren.or.jp/lp/pfa/
② https://www.ncchd.go.jp/news/2020/6faff78c4550746f93e6425d8b4d572773f4bb77.pdf
③ https://www.ncchd.go.jp/news/2020/0acf48f6afa2b9af77e971502f2091248666607b.pdf
④ https://kidsinfost.net/wp-content/uploads/2020/05/aluha_workbook_2.pdf
(②〜④は、コロナウイルスの影響によるストレスを想定したものですが、役に立つヒントが含まれていると思い載せています)
少しでも早く、皆様の大切な日常が戻るよう祈りながら、私たちも一緒にできることを考えさせていただけたらと思っております。
制作チーム:小澤いぶき 山口有紗 西崎萌 澤田なおみ 長谷川真澄
※こちらの資料及び、現在作成中の見やすい資料は「一般社団法人あおい福祉AI研究所」の支援を受けて作成しています。
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子ども向けはこちらをご覧ください。
https://www.pieces.tokyo/blog/2024/01/04/forc
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