地域の事業者とともに「問い」を贈り合い、地域の関係性を育む「問いカード」の展開をスタート

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現在開催中の「#問いを贈ろう」キャンペーンに連動して、地域に根づいた事業を展開する小売店や飲食店とともに「問い」を贈り合う「問いカード」の提供を開始しました。
▼キャンペーンレポート:https://www.pieces.tokyo/blog/toi2021-report

「問いカード」とは、「#問いを贈ろう」キャンペーンの想いを伝え、メッセージや「問い」を記入できる名刺サイズのカードです。キャンペーンの趣旨に賛同し、活動の認知度向上を担ってくださる店舗や事業者を「ギフトパートナー」として、1口(1万円)の寄付につき20枚の「問いカード」を進呈します。お客様が購入したギフト用品や商品にカードを添えることで、問いに込めた想いとメッセージを贈り合うことができます。

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第一弾として、東京・目黒区にある生花販売店「FOLK FLOWERS(フォークフラワーズ)」と提携。お客様のご要望に応じて贈答用の生花にカードを添えることで、ギフトのお届け先に想いをお届けします。

【ギフトパートナーからのコメント】
このたび、株式会社FOLK FLOWERS は、子どもが孤立しない地域をつくる取り組みを全国展開する認定NPO法人PIECES の理念に賛同し、ギフトパートナーとして活動の認知拡大に協力いたします。私たちは創業以来、植物の持つ美しさ、力強さ、儚さ、懐かしさを感じる色彩と形にこだわり、心揺さぶる印象的な花のご提供で、お客様と花を受け取られた方、双方のお気持ちを大切にしてきました。「問い」を贈り合うことは、自分と他者、社会のウェルビーイングを考えるきっかけになり、さらには SDGsの“自分ごと化“につながると考えています。今後も質の高いサービスをご提供し、お客様にご満足いただけるよう努力してまいります。

株式会社FOLK FLOWERS(フォークフラワーズ)
〒1530041 東京都目黒区駒場4丁目8番3号駒場Hビル
HP https://folk-flowers.com/
instagram https://www.instagram.com/folk_flowers__/


ギフトパートナー募集!

現在、PIECESではギフトパートナーを募集しています。ギフトパートナーとして提携いただいた事業者様は、商品やサービスをご購入いただいたお客様や、お客様が選んだギフトの送り先にメッセージを記入した「問いカード」を添えることができます。

大切なお客様や、お客様が大切に想う方へ。PIECESとともに、「自分と社会がちょっとよくなる”問い”」とメッセージをお届けしませんか。

お申し込み、お問い合わせはこちら https://www.pieces.tokyo/forms

自分と社会のウェルビーイングを考える「#問いを贈ろう」キャンペーン

#問いを贈ろう キャンペーン [08/15~09/21] 開催します

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8月15日からの1カ月間、31個の「問い」を贈りあうことで自分や社会に関心を持つきっかけをつくるキャンペーンです。9月21日の「国際平和デー」(Peace Day/非暴力と世界の停戦の日)に向けて、個人と社会のウェルビーイングを考えます。

 

SNSやLINEを通じて、著名人の方々やPIECESから毎日1つの「問い」を発信。シェア/リツイートの数で「優しい間」の広がりを測るとともに、本キャンペーンで250名の新たなPIECESメイト(毎月の継続寄付者)を募ります。



毎日「問い」を受け取り、自分に問いかけてみませんか?
LINEの友達追加をして開始までお待ちください。

友だち追加

地域で優しい間を体感し、市民性のエッセンスをギュッと味わうイベントHIPAHIPA

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HIPAHIPAは、「優しい間(ま)」について考えるイベントです。人と人とが交わり、生まれる優しい関係。私たちはそれを「優しい間」と呼んでいます。HIPAHIPAでは、実際に「優しい間」が生まれるスポットに足を運んで体験してみたり、オンラインワークショップで自分の子どもと関わった経験について優しい間のメガネで見つめてみます。

優しい間(ま)が生まれれば、子どもたちの孤立はやわらいでいく。その一方で、優しい間さえあれば、すぐに社会課題を解決できるわけではありません。ならば、なぜ優しい間が必要なのか。

子どもたちの生きる地域に、共に生きる大人として、私たちに何ができるのか。今回はリアルで実際にボランティア体験をしながら、オンラインで一市民としてできることについて見つめていきます。

*特設ページはPIECESメイト(毎月の継続寄付者)限定ページとなります。
閲覧するにはPIECESメイトの方へメールでお送りしているパスワードが必要です。
PIECESメイトになるにはこちらのページからお手続きください。

まどラジオ
まどラジオ
オンラインワークショップ

◎開催日程
HIPAHIPAスポット:8月25日(水)〜9月5日(日)
ワークショップ:9月6日(月)

◎参加費
無料

◎対象者
PIECESメイト(毎月の継続寄付者)

「ひらかれたweの社会」の実現に向けたプロジェクト:Reframe Lab リフレームラボ

Reframe Lab」は、豊かな想像力を育む「あそび」や「まなび」を開発し、アート、教育、医療、 福祉がつながるプラットフォームを構築していくプロジェクト。認定NPO法人 PIECES、一般社団法人Whole Universe 共催のもと、2018 年から活動を続けています。

2020 年度は、PIECESが掲げる「ひらかれたWeの社会」の実現に向け、世界の捉え方や境界線をリフレーミングし、複雑な世界を感受していくプロジェクトとして、PIECESが主催となり、「ミエナイモノとあそぶ」をテーマに、様々なアーティストとの協働により、“ ミエナイモノ ” を感じ、体験し、 その想像力を耕す「あそび」のプログラムを開発してきました。

 「ひらかれたwe」と「Reframe」

PIECESでは、2019年に役員体制を新たにし、「ひらかれたwe」の社会の実現に向けて「市民性の醸成」を行ってきました。詳しくはこちら▶︎ 「ひらかれたweの社会」の実現に向け、 認定NPO法人PIECESが経営体制を刷新 — 認定NPO法人PIECES(ピーシーズ)

私たちは、常に他者や外部環境へ「ひらかれた」状態にあり、お互いに影響しあい、揺れ動きながら存在しています。私たち人類を取り巻く様々な問題(紛争などの国際問題や気候変動など環境問題、差別などの人権問題など)も、「個人」という枠組みだけでは捉え切ることができない、さまざまな要素が影響しあいながら発生しています。個人を越え、私という存在が、社会や地球環境と相互に響き合うような「we」の感覚をもって捉えてはじめて、「問題」とされていることが私たちに与えている影響の実態に近づくことができます。

私たちは、ひとりひとりがそのような「we」を実感できる未来を「ひらかれたweの社会」と定義します。

この社会の綻びを生み出すのも、いまの社会を形作るのも、「私たち」であり、そして時空を超えて、様々なものたちと共にある「ひらかれたweの社会」の未来のかけらも、またすでに「私たち」一人ひとりの中にあります。

市民性醸成を通して、地域にある知恵やレジリエンス、可能性に出会ってきました。それと同時に、身近に起こる、そして世界に起きているさまざまな危機と共に生きる中で、相互に影響し合うさまざまな存在を感受し、想像力を広げていく体験を通して、「ひらかれたwe」の社会の可能性のをより多様な人たちとともにうねりにしていきたいという思いもより強くなりました。

それぞれが持つ異なる「自然」や「時間」を行き来し、あらゆる存在への想像力を拡張し、世界を感受し、問いを広げ、多様な人たちの手元から「ひらかれたwe」の未来のひとひら繋ぎ合わせて広げていく。そんな冒険を、子どもたちと、子どもに関わる一人ひとりと共にしていきたい。そんな願いから、ReframeLabというプロジェクトを本格化してきました。


ReframeLab 2020:「あそび」から複雑な世界を感受していくプロジェクト 企画背景

私たちが「ひらかれたwe」の社会へのプロセスを育むことを自分たちの存在意義としてきた背景には、時代や空間を超えてこの世界を共にする存在それぞれの世界を壊すことなく、それぞれがwellbeingに共に存在していくことはできないのかという問いと、そのためにプロセスを育んでいきたいという強い願いがあります。

そして、このプロセスを育む一つの鍵は「想像力」と、本来の生態系や私たちの持つ「レジリエンス」であると考えています。

「想像力」と「レジリエンス」は市民性の醸成でも大切にしている鍵でもあります。

たとえば、森には、何万年もの土壌で育まれた、幾種もの生命たちの「記憶の地層」が存在しています。私たちが暮らす街の中にも、いまを生きる人間や他種の生命、機械、そしてもう存在していなくとも、無数の生命の記憶が刻まれています。その記憶に身を置き、想像を広げた時、私たちは歴史を紡いできた異なる多様な物語から何を感じ、受け取のでしょうか?どんなバトンを次の時代に渡していくのでしょうか?

人智を超えた複雑な生態系が変化しながら今存在している、そのレジリエンスに私たちは何を学ぶのでしょうか?

これからの社会を「目に映るもの」だけで考えるのではなく、かつて存在していた様々な生命や非生命、そして人の痛みやレジリエンスといった“ミエナイモノ”への気配を感じ、想像し、それぞれの多様なる自然を行き来していく。これからの社会を手探りで紡ぎだしていくプロセスを、2020年度は、誰もが持っていた「あそび」を手がかりにつくっていけないかと考え、「ミエナイモノとあそぶ - Immersive Experience」をテーマに、生命・異世界・社会をつなぎ、「あそび」から複雑な世界を感受していくプロジェクトを実施しました。

*あそび(大和言葉) …  異界とつながること*遊 … 「神が自由に行動する」から転じて「人が心のおもむくままに楽しむ」


ReframeLab 活動概要

これまでの事業を通して大切にしてきたこと、行なってきたことについての詳細は、以下のReframeLab公式webサイトをご覧ください。

Webサイト
Reframe Lab / あそびとまなびのプラットフォーム


いま目にうつる世界は、見方次第でいかようにも変容する。あらゆる角度から世界を「リフレーム」することをテーマに、医療、福祉、教育、アートなどの異分野をつなぐプラットフォーム。
さまざまな生命と共にあることへの想像力を育み、新たな「まなび」と「あそび」を開発していきます。

Reframe Lab 公式Webサイト▶︎ https://reframe-lab.com/

展覧会+トークイベント|7月22日〜8月9日開催
「もるめたも展 - あそびとへんしんの研究所」

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「ミエナイモノとあそぶ」をテーマに、様々なアーティストとの協働により、“ミエナイモノ”を感じ、体験し、その想像力を耕す「あそび」のプログラムを開発してきた、2020年度。その成果のひとつとして、一冊の本とアニメーション『もるめたも』が誕生しました。
2021年7月22日から東京都新宿区の「ケーススタディスタジオBaBaBa」にて展覧会を開催しますので、足をお運びください。 ▶︎ 展覧会詳細はこちら

映像コンテンツ、ガイドブック
ミエナイモノとあそぶ アニメーション & 絵本『もるめたも』

それまで「自分」だと思っていたものが、あるとき水に、鳥や風に、土 中の菌から宇宙にまで゙変容していくメタモルフォーゼ(変容)の物語。 物語の原作は Reframe Lab、絵本・アニメのビジュアルを担当するのはアーティストのひらのりょう氏、音楽は OLAibi 氏、ナレーションにコムアイ氏を迎えて制作しました。また絵本には「あそびとまなびの観察ノート」と題して、大人向けのコラムページと、 Reframe Labが゙開発してきたワークショップのあそびかたガイドを掲載。「あそびの可能性」をテーマに、多様な領域の方々によるコラムを収録しています。 ▶︎ 映像コンテンツ・ワークブック詳細はこちら

このプロジェクトは、来年、そして再来年と、地域を超え様々な子どもたちとすでにある未知なる世界を探り、描く冒険として続いていきます。


◉主催:認定NPO法人PIECES

◉共催:一般社団法人Whole Universe

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人々の想像力を拡張するアート&サイエンスのプラットフォーム。キュレーション、メディア制作、アートプロジェクト、教育、異分野が集う研究会やプラットフォームの構築など、日々ありとあらゆる実践に取り組む。主なプロジェクトに、アートサイエンスメディア「Bound Baw」運営、JST/RISTEX「人と情報のエコシステム(HITE)」メディア・コミュニケーションなど。(代表理事:塚田有那)

◉運営メンバー:Reframe Lab

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この社会に潜む、見えない境界や抑圧を見つめ、そこから解放され、一人ひとりが自身の生きる世界を変容しながら生きていける社会構造を探求し、実践していくプロジェクト。2018年4月に始動。

メンバー:小澤いぶき(児童精神科医/NPO法人PIECES代表)、塚田有那(キュレーター/一般社団法人Whole Universe代表)、清水聡美(企画制作・コーディネーター)、富樫多紀(カルチュラル エデュケーター)、和田夏実(手話通訳士)、岡本真梨子(カウンセラー・サイコエデュケーター)、古屋遥(演出家・クリエイティブディレクター)。

ガバナンス強化に向けた取組に関するご報告

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2021年5月20日
認定NPO法人PIECES

PIECESから皆さまへガバナンス強化に向けた取組に関するご報告

 日頃は、PIECESの活動を様々な形で支えてくださり、心より感謝申し上げます。

 かねてより、私たちは、子どもの虐待や貧困などの背景にある子どもの孤立に対して、「子どもの周りに優しい間があふれる社会」を目指し、市民性の醸成に取り組んできました。目指す社会に向けて、事業を通して市民社会における人権感覚を豊かにすること、そしてそのために、自分たち自身が国際的な規範に沿った人権意識を持つ必要があると考え、役員体制の強化などにも取り組んできました。そしてこの度、下記の通り、ガバナンスに関わる体制づくりを一層強化していくこととしましたので、取組の実施状況と今後の対応についてご報告させていただきます。

<ガバナンス強化に取組む背景>

 PIECESでは、設立当初より、法人運営の基盤には「人権」があるという認識のもとに、事業活動・団体運営に取り組んでいます。事業を通して市民社会における人権感覚を豊かにすること、そしてそのために、自分たち自身が国際的な規範に沿った人権意識を持つ必要があると考え、役員体制の強化などにも取り組んできた経緯があります(役員の体制強化に関する詳細はこちら)。

 そのような中、NPO法人soarから2021年3月29日付で、元理事(以下、「当人」)による関係先への加害行為(後に、性加害行為に修正)に関する公表がありました。当人とは、PIECESが事務局として2020年2月~6月まで活動に携わった「とどけるプロジェクト(※)」において協業していました。そのため、同プロジェクト内においても、同種の性加害行為が当人とメンバーとの間で生じていなかったかの状況確認を進めるとともに、一層のガバナンス強化を図る必要性が生じたと判断するに至りました。
※2020年6月、当初の目的を終えた時点で事務局団体としての活動を終了しています。

 なお、当人による性加害行為の発生・発覚経緯については、NPO法人soarによる各種リリース記載のとおりであり、当団体や当団体役員としての活動との間に関連性はありません。ただ、その後のNPO法人soarによる解任・公表等の一連の対応(以下、「一連の対応」)においては、PIECESの経営ボードメンバーのうち3名が、主として役職や専門性に基づく対応を実施してますので、ここではその点について概要をご説明させていただきます。


 それぞれ下記の通りです(カッコ内はPIECESにおける肩書)。

小澤いぶき(代表理事)
soarの監事を務めており、今回の一連の対応においては、独立性と専門性を有する立場で関わっています。現在は、被害にあわれた方、加害による影響を受けた方のことを考えた対応が優先と判断し、soarの監事としての任を全うできるように努めています。

小野田峻(理事)
弁護士。ソーシャルセクターのガバナンス体制の構築・運用の専門家として、一連の対応における内部調査チームのメンバー兼アドバイザーという立場で関わっています。

佐藤暁子(監事)
弁護士。法人の事業活動を通じた人権の尊重という、近年国際的にも極めて重視される領域の専門家として、一連の対応の中で設置された外部相談窓口の担当者として関わっています。

※相談フォームでお寄せいただいたご意見をもとに、soarからの公表内容について言及する箇所の表現を、「加害行為」から「性加害行為」に修正しました(2021年6月13日)

<ガバナンス強化のための取組>

1)権利侵害や加害行為に関する相談体制の強化

①団体内における状況把握
 当団体において、これまでに(当人にとどまらず)役員やスタッフなど関係者による権利侵害や加害行為等による被害がなかったか、不安に感じることがなかったかについてヒアリングや、運営に関わるスタッフ・ボランティアメンバーへの呼びかけを通じての状況確認を実施しています。相談や申告をすること自体のハードルの高さを考慮し、相談することへの懸念も含め広く声を拾い上げることに努めています。

 なお、これまでに相談・報告があった事案については、相談者が安全でいられることに配慮した上で声を聴き、速やかに必要な対応を行ってきました。

②相談窓口の設置
 従来より設置に向けて監事(弁護士)と相談して進めてきましたが、今回を機に、上記と併せ、匿名で相談や懸念の共有ができ、場合によっては外部の弁護士等に相談できる体制を、引き続き監事や外部専門家に相談しながら構築していきます。

2)研修機会の設置、Code of Conduct(行動規範)の策定などによる防止策の実施

①研修機会の設置
 人権感覚や人権規範、人権を守るために必要なことを学ぶための研修や対話の機会を、役員・スタッフ・ボランティアメンバーなど、当団体の事業活動に関わるメンバーを対象に、より充実させた形で実施していきます。これまでも、社内ミーティングの機会などで折に触れて取り扱ってきたテーマではありますが、本格的に全社的な仕組みとして導入を図る必要があると考えています。

②Code of Conduct(行動規範)の策定
 当団体として、また、NPOとしてのミッションを追求するプロセスにおいて、団体運営に関わる全てのメンバーにとっての共通の行動規範が必要だと考え、昨年度からCode of Conductの策定準備を進めてきました。今年度内の策定を目指すとともに、その運用を通じた権利侵害や加害行為の防止、権利侵害が生じた場合の迅速な救済に取り組んでいきます。

<今後に向けてのPIECESとしての考え>

 今回、人の尊厳が損なわれる行為が、人の尊厳を大切にする業界から生まれたことに悲しさと悔しさを感じ、私たちにできることを改めて考えています。社会では、ハラスメントをはじめとした、他者の尊厳を傷つける行為が起き続けています。そして、それに対して声をあげられない方々が今もなおたくさんいらっしゃると考えています。また、被害にあった方が心身の負担や経済的負担と引き換えに声を上げ続けなければ、起こっていることに社会の目が向かない構造もあります。そうした方々の声や必要とされるケアのあり方、あるいは、被害が生まれる構造的課題は、いずれも軽視されてはならないと考えています。それはまた、加害行為が生み出され続ける社会構造にも目を向けることでもあります。

 私たちは、そうした方々の声やニーズ、構造的課題に真摯に向き合いながら、誰に対しても物理的にも心理的にも安全に相談やケアの機会が届く社会の一助となるために、他の機関との連携も含めて、自分たちにできるより良い方法を模索しているところです。

 さらには、何らかの問題が起きてから対処するだけではなく、そもそもなぜ、同種の問題が繰り返し起きるのか、その構造的課題はどこにあるかを今一度熟考してまいります。そして、私たちもその構造に関わる一人にもなりうるという自覚を持ちながら、改めて個人の権利を尊重するような市民社会の醸成に取り組んでまいりたいと考えています。

 従来より私たちの団体が取り組んできた、「子どもの周りに優しい間を紡ぐ」ための「市民性」の醸成とは、権利侵害等が起きる構造自体にも、個々人の権利にも自分が関わっているという感覚をもち、今の構造を問い直し、起こっていることやその背景を丁寧に受け取り、向き合っていくことでもあると考えています。

 権利侵害等が起きた時に安全に身近な人を含め相談する環境も、そのことに気づいて早期に対応することも、そもそも起きづらくする環境も、それらを作っていくのは、ほかの誰かではなく自分たち一人一人だからこそ、それを難しくしているのは私たちでもあるということに向き合いながら進んでいきます。

 権利と尊厳が尊重されず、痛みが増幅していくという社会を当たり前とするのではなく、権利と尊厳の尊重を制度として組み込みながら、権利や尊厳が尊重される状況が少しでも進んでいくような市民性の醸成に、皆さんと一緒に取り組んでいけたら幸いです。

 今後も、このようなPIECESの取り組みに関して、メールマガジンやホームページ等で発信してまいります。

<本件に関するご相談・お問い合わせ>

 本件に関して、何かご質問やご相談などがありましたら、下記相談フォームを通じて声をお聞かせください。今後も皆さまの力をお借りしながら法人運営に取り組んでいきたいと考えておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

▼相談フォーム
https://forms.gle/AYxJtVFLYqfuQ1Ny5

お知らせ|PIECESはミャンマー情勢に対する声明の呼びかけ団体になりました

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現在、アジアでは、make funを合言葉に、国を超えて市民同士が市民性を通して非暴力的な方法で協働・連携するいったうねりが、今回のミャンマーの動きに象徴されるように起きています。その非暴力の民主化運動の広がりの過程において、市民自身が自分たちの消費行動を問い直したり、活動に必要なものをお互いに補完しあったり、助けが必要な時に助け合うと言った市民性を通した繋がりやエンパワメントが生まれています。

私たちは、このことを決して遠い誰かのことではない自分たちにも関わることだと考えています。

日本においても基本的人権や尊厳が侵害される状況はまだ存在し、そこに対してなんとかしようとしている国内外の人たちがいます。


だからこそ、今回、私たちは、地球上に共に生きる人として、「市民性」を自分たちの実践を通して社会に開き、働きかけていくこと、「ひらかれたwe」というあり方を自分たちが実践することを軸として今回の判断をしました。みなさんと一緒に一人の市民として見つめて、受け取り、対話をし、働きかけていくといった市民性を、日本社会においても、さまざまな組織や人たちと共に耕していけたらと考えています。

※補足1※
「ひらかれたwe」は、PIECESで紡いだ言葉です。それは、私という存在が、社会や地球環境と相互に響き合うような「we」の感覚をもって社会で起こることを捉え、応答していく。つねに他者や環境へ「ひらかれた」状態にあり、お互いに影響しあい、揺れ動きながら存在していることを感じながら物事を見つめ、受け取り、働きかけていくあり方のことを指します。

今回、私たちは、ミャンマーの市民社会の人権を守るための声明の呼びかけ団体になりました

呼びかけ団体になるにあたり、以下の3点について検討しました。

1)PIECESのミッションである市民性醸成に即すものであるか。

2)本件に対して声をあげることが、市民社会において大切な基盤となる、社会としての基本的人権や尊厳の尊重、充足を促進するプロセスにつながるか。

3)ミャンマーの市民社会にとって、声明で要求する内容が基本的人権の侵害を助長する可能性はないか。また、ミャンマーの市民が望む社会と相反していたり、道のりを阻害する可能性はないか。

これらの点について、私たちは以下のように考えています。

1)現在、ミャンマーでは深刻な人権の侵害が行われています。同じ時代に国や民族、思想や宗教を越えて共にこの地球に生きる市民の切なる声を受け取った私たちが、そのことに応答していくこと。それは、私たちPIECESが大切にするに市民性そのものであり、そのあり方、態度を示すことが私たちなりの市民性の発揮の仕方であると考え、今回声をあげるという判断をしました。

※補足2※
私たちの考える市民性は、物質の所有や消費、あるいはイデオロギーや特定の価値観に自分の人生の主導権を握らせることなく、自分自身の願いに目をむけ、自分の時間を生きることを通して、社会に働きかけていく態度や作法のことをいいます。これは、自分自身の感情、目の前にいる相手の言葉や表情、自分が暮らす地域の営み、事件や紛争、気候や自然環境の変化ー私たちが生きる社会に起こるさまざまな事象を、ありのままにみつめようとすること、私たちがつながりや相互作用の中に生きていることをに身を置き、気づかずにいたさまざまなことを受け取ること、すでにあった新たなことを受け取った一人ひとりが、さまざまな存在と影響しあっていることを意識しながら世界にはたらきかけ、多層的に循環を生んでいくということでもあります。
・市民性についての詳細はこちらをご覧ください。 

2)市民社会における人権の侵害に対して、反対の意思を示し、基本的人権とは何か、尊厳とは何かを問い、対話し、自分たちのこととして手元からそれらを紡いでいくことが、基本的人権の尊重と充足のプロセスに協働し、市民社会のエンパワメントしていくことにつながると考えました。

3)一方で、すべての事柄を実行するには、作用と反作用があります。そこで、今回声明で要求する各論に関して、ミャンマーの市民に対して及ぼす影響についても考えました。たとえば、経済的制裁がもたらされるかもしれないことによる影響、孤立化により起こりうる国家体制への影響について、複数の人へのヒアリングや、実際ミャンマーの市民との繋がりのある人の声などを聴きながら検討しました。

実際、これがどのような影響となるかの正解がないからこそ、自分たちのあげた声が短期的、長期的にどのような影響を及ぼすのかをきちんと見つめ、実際の現地の方の声を聴き、発起団体の方々、また葛藤があるからこそ声をあげないという選択をした方々と試行錯誤していきたいと考えています。

以上を踏まえて、今回呼びかけ団体に加わりました。

(以下、声明全文)


2021.03.18

内閣総理大臣 菅 義偉様

共同声明

私たち日本の市民社会は、日本政府に対して、ミャンマー市民の人権を守るためのアクションを求めます


2021年2月1日、ミャンマー国軍は、アウンサンスーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)が大勝した2020年11月の選挙で不正投票があったと主張し、クーデターを起こしました。ミャンマー国軍によって、民主的に選ばれたスーチー氏を含むNLD関係者が拘束され、一年間の「非常事態」 が宣言されました。クーデターが解除されなければ、独裁的な軍事政権により、市民の人権や民主主義が再び長期的に阻害される深刻な状況です。

クーデター発生以降、子どもや学生も含め、大勢のミャンマー市民が各地でCDM(市民不服従運動)と呼ばれる、あくまで非暴力・平和的に民主化を求めるデモを行っています。これに対し、旧選挙管理委員会の職員、民主活動家、作家、デモに参加した医師や公務員、学生、会社員など、3月17日時点で2100人以上もの人々が「ミャンマー国軍」に逮捕、拘束されていると批判されています。さらに、武器を用いた暴力的な弾圧が各地で行われ、子どもや学生までも含む多数の負傷者に加え、報道によれば3月15日時点で子どもを含む180人以上もの死者が出ています。また、報道関係者への圧力も強まっており、AP通信所属のミャンマー人記者が訴追されたほか、地元メディアの記者も多数拘束され、3月8日夜には、ミャンマー国軍は国内の5つの主要メディアの免許を剥奪したと発表しました。

これ以上、ミャンマーでの市民に対する人権侵害を悪化させないために、ミャンマー国軍に対し、今すぐ強い働きかけを行うことが求められています。

クーデターや現在進行中の人権侵害に関して、国際社会は選挙で選ばれたミャンマーの指導者を解放するよう求める声を上げ、また、ミャンマー国軍に対する制裁も実施されるなどしています。一方で、日本政府は、軍とのこれまでの関係性に基づく対話を続けているとしていますが、その間にも多くの市民の命は奪われています。報道によれば、日本政府は政府開発援助(ODA)の新規案件の採択を当面停止する措置をとるとしたものの、ミャンマー国軍に裨益する可能性は否定できない継続中の案件に関する言及はなく、果たしてミャンマー市民の基本的人権を守るために十分な効果をもたらすのか、疑問があると言わざるを得ません。

私たち日本の市民社会は、ミャンマーの民主主義を守ろうと立ち上がっているミャンマーの市民社会に対して連帯を示すとともに、日本政府に対し以下を求めます。


1 ミャンマー国軍に対し、平和裏に抗議する市民への人権侵害行為の停止を即刻求め、アウンサンスーチー氏、NLD関係者、及び不当に逮捕、拘束された人々の解放を求める日本政府による声明を私たちは強く支持し、日本政府が更にそのことをミャンマー国軍に対して要請すること。


2 ミャンマー市民の生活に直結する事業や人道支援、医療支援をさらに強化し、その他の日本のODAについては、継続中の案件も含めて直ちに停止すること。


呼びかけ団体

  • NPO法人アジア女性資料センター

  • 市民社会スペースNGOアクションネットワーク(NANCiS)

  • 精神障害当事者会ポルケ

  • 特定非営利活動法人移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)

  • 認定NPO法人ARUN Seed

  • 認定NPO法人国際協力NGOセンター(JANIC)

  • 認定NPO法人DPI日本会議

  • 認定NPO法人ヒューマンライツ・ナウ

  • 認定NPO法人PIECES

  • 反差別国際運動(IMADR)


312の賛同団体及び個人の内訳は以下の通りです。

・団体名公表 155

在日韓国人問題研究所(RAIK)/外国人住民基本法の制定を求める全国キリスト教連絡協議会(外キ協)/公益社団法人アジア協会アジア友の会/法と言語研究室/小規模NGO研究会/北朝鮮人権人道ネットワーク/札幌アイヌ協会/リンクルージョン株式会社/starharbor.asia.pte.ltd/TIAM Limited/チベットを知る会 (Free Tibet Fukuoka)/北朝鮮人権人道ネットワーク/株式会社Little Japan/特定非営利活動法人芸術家の村/(公財)富坂キリスト教センター/NPO法人SDGsネットワークやまなし/「ミャンマー(ビルマ)の人びとによる民主化運動を支持する在日本有識者・ジャーナリスト声明」事務局/株式会社BonZuttner/正義を求める会/一般財団法人人権財団/アミーウェイズ株式会社/ハイチ友の会/野毛坂グローカル/三多摩合同労組・ゆにおん同愛会/多文化共生関門ネットワーク/アジア開発銀行福岡NGOフォーラム/(特活)草の根援助運動/特定非営利活動法人アジアキリスト教教育基金/NPO法人地域国際活動研究センター/特定非営利活動法人 沖縄NGOセンター/認定NPO法人WE21ジャパン/おおた女性議員を増やす会/アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)/日本ビルマ救援センター/市民外交センター/認定NPO法人WE21ジャパン・ほどがや/ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会(BLAR)/特定非営利活動法人 CHARM/おひさま冒険団/北海道NGOネットワーク協議会/NPO法人さっぽろ自由学校「遊」/ATTAC Japan首都圏/特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター/国際協力NGO NESTEP/ピースボート/民主中国陣線日本支部/タビト學舎/武器取引反対ネットワーク(NAJAT)/日本基督教団 牧師(個人)/認定NPO法人 国際協力NGO・IV-JAPAN/そうみ-移民女性自立の会(SEWMi)/国際人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ/特定非営利活動法人日本NPOセンター/一般社団法人Earth Company/公益社団法人子ども情報研究センター/公益財団法人日本YMCA同盟/NPO法人 名古屋NGOセンター/特定非営利活動法人埼玉NGOネットワーク/特定非営利活動法人 横浜NGOネットワーク/NPO法人 CWS Japan/イランの障害者を支援するミントの会/名古屋NGOセンター政策提言委員(個人)/NPOイランの障害者を支援するミントの会(個人)/日本語初級教授法研究会 会員/おやじ東京/連連影展FAV(フェミニスト・アクティブ・ドキュメンタリー・ビデオフェスタ)/有限会社シンセーロ/認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)/ケイティー/(特非)地球市民ACTかながわ/一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク/フツーのLGBTをクィアする/株式会社ライジングサン/I女性会議/Yan Paing Oo/認定NPO法人 国際子ども権利センター(C-Rights)/全国「精神病」者集団/株式会社エイトプラネット/カサ・デ・アミーゴス/NPO地域づくり工房/一般財団法人CSOネットワーク/人権ネットワーク・東京/特定非営利活動法人岡山NPOセンター/すべての外国人労働者とその家族の人権を守る関西ネットワーク(RINK)/一般社団法人ユースデモクラシー推進機構/合同会社喜代七/一般財団法人泉北のまちと暮らしを考える財団/NPO法人SEIN/NPO法人おっちラボ/公益財団法人埼玉YMCA/特定非営利活動法人シェア=国際保健協力市民の会/みんなね広場ハンマダン/一般社団法人環境市民プラットフォームとやま(PECとやま)/株式会社YOUI/一般財団法人アジア・太平洋人権情報センター/NPO法人Little Bees International/認定NPO法人 ACE/認定NPO法人テラ・ルネッサンス/認定NPO法人シャプラニール=市民による海外協力の会/認定NPO法人 じゃっど/三菱総合研究所(個人)/特定非営利活動法人えひめグローバルネットワーク/チベット友の会・Students for a Free Tibet Japan Mie chapter/特定非営利活動法人東京労働安全衛生センター/認定NPO法人CFFジャパン/認定NPO法人環境市民/日本基督教団部落解放センター/特定非営利活動法人持続可能な開発のための教育推進会議(ESD-J)理事会/公益財団法人日本YWCA/公益財団法人アジア保健研修所(AHI)/特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク/HerStory Japan/VEC(Villa Education Center)/特定非営利活動法人 AMネット/松江NPOネットワーク/EXVISION Myanmar Co., Ltd./一般社団法人SDGsコミュニティ/Social Connection for Human Rights/玉川聖学院/横浜YMCA/学生YMCA/社会福祉法人 大阪ボランティア協会/公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)/認定NPO法人日本ファンドレイジング協会(個人)/さっぽろ法律事務所(個人)/認定NPO法人開発教育協会(DEAR)/ノット・フォー・セール・ジャパン(NFSJ)/難民ナウ!/認定NPO法人アクセスー共生社会をめざす地球市民の会/民主主義の未来研究会/Voices of Women Media/JVC九州ネットワーク/かものはしプロジェクト/特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン/収容ではなく安心安全な暮らしを/特定非営利活動法人 関西NGO協議会/市民ボランティアかなう/(特活)アジア女性自立プロジェクト/NPO法人監獄人権センター/公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本/公益財団法人神戸学生青年センター/精神障害者権利主張センター・絆/DPI北海道ブロック会議/NPO法人神戸定住外国人支援センター/特定非営利活動法人国際地雷処理・地域復興支援の会/NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン/認定NPO法人WE21ジャパンひらつか/日本エゴマ協会株式会社フードソリューションズインターナショナル/北海道大学経営倫理研究会認定NPO法人/高木仁三郎市民科学基金特定非営利活動法人/地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)/pepeと香港映画を観る会/豊島・生活者ネットワーク/新医協(新日本医師協会)/一般社団法人シェア・ザ・プラネット認定特定非営利活動法人APEX/NPO法人エクアドルの子供のための友人の会(SANE)

・団体名非公表及び個人 157(うち団体15)


最後になりますが、今回この思考プロセス及び葛藤を共有したのは、
私たちも一人の市民として、この社会を生きるさまざまな人たち共に、今回に限らず、世界で起きるさまざまことへの関わりを受け取り、問い、お互いの願いを聴き、対話し、試行錯誤していきたい。そして(それぞれの権利と尊厳が尊重される)豊かな市民社会を共に育みたいと考えているからです。

私たちは自分たちのあり方を軸に今回の決定をしました。けれど、それぞれが何を軸に判断するのかはさまざまだとも思います。私たちが正解を持っているわけではないからこそ、さまざまない意見を持つ人たちと、あるいは意見を持たない人たちと、共に考え話し、働きかけ続けていきたいと考えています。


認定NPO法人PIECES 代表理事 小澤いぶき

【5/5こどもの日】「優しい間」に触れるリアル&オンラインイベント「HIPAHIPA」開催!

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​こどもの日(5/5)に、地域住民が自身の住む「まち」や「子ども」に接点を持つためのイベント「HIPAHIPA(ヒパヒパ)」を行います。当日は地域団体と連携し、実際に足を運べるリアルスポットを開催!また、夜にはオンラインで、自分にとっての「まちの中の心地よさ」を考えるトークイベントを実施します。

採用募集2021|エントリーは5/14まで

優しい間のあふれる地域をつくるプログラムの企画・運営スタッフ、ファンドレイジング・マーケティングスタッフを募集します!(職員、業務委託)

市民性醸成の輪を、全国の地域や企業にもっと拡げていきたい

昨年から、ニューノーマルに対応しプログラムのオンライン化、プログラム数の増加、参加可能な地域数の増加を行い、「Citizenship for Children」プログラムの拡充させてきました。

地域の団体とも連携し、新しい研修の開発なども行ってまいりました。今年は、昨年からの取り組みを洗練させ、より多くの方々にプログラムを届けていく予定です。そこで、新しいメンバーが必要になりました。

また、市民性醸成の輪を広げていくため、寄付を通じた仲間(PIECESメイト)を増やしていくことにも力を入れていく予定です。一般的に、ファンドレイズ活動は、活動していくための資金を調達するためのものですが、私たちは、ファンドレイズ活動は、資金のためだけではなく、一緒に市民性の醸成にも取り組む仲間づくりだと考えています。そのため、単なるファンドレイズではない新しい取り組みを一緒にやっていけるメンバーを募集することになりました。

こうしたことに一緒に意欲的に取り組んでいける新しいメンバーが入ってくださると本当に心強いです。

わたしたちPIECESでは、組織を大きくすることを目指しているわけではないので、スタッフの募集は不定期で、次の計画なども未定です。

もし少しでも関心のある方は、この機会にぜひ応募を検討してみてください。

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●採用募集概要はこちら●
https://www.pieces.tokyo/saiyo2021

●採用の背景・想いはこちら●
https://note.com/pieces_magazine/n/n47e98481dcb4

#ひろがれPIECES #CforC #採用2021 #募集

Yahoo!基金様の「災害復興みらい募金」からご寄付をいただきました

この度、Yahoo! JAPANさまが2006年に設立した「自然災害や感染症に対する支援」と「インターネット社会の安全で健全な発展への貢献」をテーマに活動する非営利団体Yahoo!基金さまの「災害復興みらい募金」からご寄付いただきました。

長期化している新型コロナウイルス感染症の拡大が様々な影響を与えている中、新型コロナウイルス感染症を要因とした子どもや女性への支援を行っている団体として、選んでいただけたことを感謝しております。
コロナ禍での子どもや女性の心のケアや保護活動を目的として活用いたします。

・Yahoo!基金さま お知らせページ https://kikin.yahoo.co.jp/info/2021/011916.html
 寄付日:2021/1/15
 寄付額:100万円
・寄付ページ 【あなたの寄付が2倍】次の災害にそなえる「災害復興みらい募金」

Thanks for piece|PIECESより年末のご挨拶

2020年もありがとうございました!

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2020年はみなさまにとってどのような一年間だったでしょうか。
新型コロナウイルスが猛威を振るい、未だ先の見えない不安な状況が続いていること。誰もが予想しなかった1年であったことは確かだろうと思います。

そんな2020年、コロナ禍において様々な社会問題が顕在化する中で、子どもに関する状況も一層深刻さを深めました。未だコロナとの関連性は不明ですが虐待相談対応件数は前年度から3万件増え、速報値では約19万件。在宅時間が増えたことにより、家庭での時間も増加することでストレスが増えたり、コロナいじめといった問題も発生したりしています。

そんな中で私たちPIECESは、子どもたちの心の孤立に寄り添い、信頼できる他者を増やす取り組みを一層進めてきました。コロナ禍でメディアの事業を始めたり、他団体との協働も増えた1年でした。

  • 3月 とどけるプロジェクト開始

    情報を必要とする人に必要な情報を届けるメディア「とどけるプロジェクト」で情報発信を始めました。

  • 4月 発信ポリシーを公開

    PIECESが出すアウトプットにおけるポリシーをお伝えしました。

  • 5月 若年妊婦の居場所projectHOME

    NPO法人ピッコラーレさんと協働し東京都豊島区に若年妊婦のための居場所を立ち上げ。クラウドファンディングも実施しました。

  • 6月 4周年経営体制を刷新 & 寄付キャンペーンを実施

    4周年を迎えたPIECES。新理事・幹事を迎え、新体制となりました。また、周年イベントを皮切りにPIECESメイト(月額寄付者)を募るキャンペーンを実施し128名の方に新規で寄付者になっていただきました。

  • 7月 CforC2020スタート

    PIECESのメイン事業Citizenship for Children。実施場所:水戸・奈良(new)・地域横断(new)。実施コースを2つ増設:基礎知識コース(new)・一般コース・探求コース(new)。

  • 11月 虐待防止月間企画

    タレントの福田萌さんをゲストにイベントを開催。また虐待防止月間に知ってほしい情報をまとめた記事を公開しました。

  • 12月 年末の寄付キャンペーン

    新たに66名の方にPIECESメイトになっていただきました。単発でのご寄付も50名以上の方からいただきました。

そのほかにも、新たな職員が4名加わりコアスタッフは9名となったことや、年間36本(!)のイベントを開催したことなど、歩みを何歩も進めることができました。これらはひとえに、応援いただく皆様の力があってこそです。本当にありがとうございます。



違う正しさや価値観、文化を持つ私たちが共に在れるような、優しさが循環していく寛容な社会をつくりたい。今を生きる子どもたちの声を聴き、共に描き、つくっていきたい。

一見遠回りに見えるPIECESの取り組みを、たくさんの方に応援いただき、共に歩みを進めてこれたこと、本当に嬉しく心強く思っています。

2020年、みなさまにとって暖かな一年であったことを。ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。


「寄付納め」しませんか?

PIECESの活動はご寄付によって支えられています。

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来年度までに「500名」のPIECESメイト(月額での継続的なご寄付者)を集める挑戦をしています。

ぜひこの機会に、仲間になってくださったら嬉しいです。