子どもへの“支援”を問い直す
プレーパークでの実践に学ぶ「子どもとともにいる」関わり
子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するオンラインプログラムCitizenship for Children2023。第3回を2023年10月21日に開催しました。
第3回のプログラムは、一般社団法人プレーワーカーズ理事/一般社団法人TOKYOPLAY/世田谷区外遊び推進員の神林俊一さんを講師にお招きしました。
CforC2023基礎コース・探求コースの参加者は、下記4つのパートについて神林さんがお話した講座動画を事前視聴したうえで、プログラムに臨みました。
プレーパークをはじめ、数々の遊び場をつくってきた神林さんの生のお話では、「子どもに何かしてあげる」のではなく、「ただともにいる」ことで生まれる関係性があるのだと、ハッとさせられることが多かったです。
CforC2023第3回講座 子どもへの“支援”を問い直す ~あそび場での実践に学ぶ「子どもとともにいる」関わり~
Part.1 講師紹介/子どもにとっての遊びとは
Part.2 あそび場での実践~東北・世田谷を中心に~
Part.3 対談①~子どもと“ともにある”実践とは~
Part.4 対談②~関わりのカタチ~
講師への質疑応答・対話
午前中の質疑応答・対話のパートは、基礎コース・探求コースの参加者全員がリアルタイムに集い、自己紹介や講師への質問、参加者同士の対話を行いました。
参加者から講師に投げかけられた疑問や葛藤の一部をご紹介します。
・子どもの遊びでは怪我することもあると思いますが、保護者は大きな怪我をさせたくないし、命の危険を犯したくない。でも、そうしたリスクがあるところでこそ学べることもあると思う。
保護者側からしたら過度にリスクをとれなくなってきているなかで、プレーパークで大切にしているポリシーや安心・安全を守るためのラインなどは、ありますか?・他者のいる状況で上手く遊びに参加できない子どもに対して何か働きかけをしますか?するとしたらどのようなことですか?
参加者のみなさんは、神林さんに正解を聞くのでなく、対話を通して、自分ができる子どもへの関わりを問い直しているようでした。
ゼミ活動
午後は、探求コースの参加者がワークを通してさらに学びを深めるゼミ活動を行いました。
ワークの最後に、「子どもとの関わり方において、あなたが大切にしたいものは何ですか。また、あなたにとって、子どもとのちょうどいい関わり方はどんな関わり方だと思いますか。」という問いについての対話では、講師の神林さんがお話のなかで発せられた「子どもにとって邪魔にならない存在」という言葉を、キーワードとして挙げる方が多かったのが印象的でした。
参加者一人ひとりが、自分は子どもとどのように関わりたいのか、見つめ直して対話することで、自分にとっての大切なものを見つけていくような時間になりました。
参加者の感想
私は「邪魔にならない」を、既にそこにいるこどもも大人も"生きている/人生がある/こうありたいとか願いや想いの積み重ねがあり"いまここで一緒にいる。それを勝手にコントロールしようとしないということ/そこに思いを馳せること、と解釈しました。(探求コース・ぷっくん)
CforC2023では今後も、様々なフィールドで子どもと関わる実践者や専門家の方を講師に招き、学びを深めていきます。
執筆:西角綾夏
【参加者募集中】CforC2023公開特別講座:わたしたちの中にある「市民性」を見つめる~一人ひとりの手元から紡ぐ~
PIECES事務局長の斎が講師を務め、CforCプログラムの核となる「市民性」について深める講座を、公開特別講座として開催します!
リアルタイムでご参加いただくと、CforC参加メンバーとともに対話を行うことができます。
後日ご視聴いただけるアーカイブチケットもありますので、この機会にぜひ、ともに学びを深められたら嬉しいです。
■日時:2023年11月4日(土)10:00-12:30 ※11/4(土)9:30〆切
■会場:zoomを使用
■参加費:
①1人2,000円(学生:1,000円)
複数で参加される場合は、参加される方それぞれにお申し込みください。
②アーカイブ1人2,000円(学生:1,000円)
■こんな方にオススメ
・まちやコミュニティでの子どもあるいは多世代向けの活動を、より良いものにしていきたい
・専門家としてではなく、一市民の立場で活動をしていきたいが、自分に何ができるかよく分からない
・CforCのプログラムに参加したいと思ったことはあるけど、まだ参加できていない
CforC2023基礎コース後期の申込みも受付中!〈申込締切:10/27〉
https://cforc2023kiso.peatix.com/