2022年度は「みつめるコース」、「うけとるコース」、「はたらきかけるコース」と3つのコースをオンライン開催したCforCプログラム。
はたらきかけるコース修了生の中から希望者を募り、最後のプログラムとなる「アクションサポートコース※」を2023年2月~5月に開催しました。
自分が暮らす地域で、自分なりにアクションし、優しい間が生まれていく
アクションサポートコースでは、実践者1名ごとに伴走者がつき、以下のような形で一人ひとりのオリジナルな実践をサポートしていきます。伴走者とミーティングを重ね、まずは2023年5月5日に自分なりのアクションの第一歩を踏み出すことを目指しました。
1.研修(毎月1回)
ジャーニーマップ作成、セーフガーディング研修 など
2.間の発酵所(毎月1回)
アクションの進捗会議、対話 など
3.伴走(随時)
大切にしたいことの問いかけ、スモールステップの洗い出し など
伴走者からの問いかけ
あなたが優しい間を一番届けたい人はどんな人ですか。
その人に届けたい優しい間はどんなものですか。
あなたが思い描く場ができたとして、あなたはそこにどんな風に居たいでしょうか。
伴走ミーティングでは、伴走者からの問いかけにより、いつもとは少し違った角度で自分をみつめ、言語化していきます。そんな営みを繰り返していくうちに、「自分の中でアクション実践イメージが明確になっていった」「自分で自分に問いかける思考回路になってきた」といった声が実践者から聞こえてきました。
初めて自分で場を開くことへの不安、周りの人と意見がすれ違った時の葛藤、告知が思ったようにできない焦り。初めてのアクションの準備中は、しんどさを伴う場面もありました。
時に伴走者にしんどさを吐露しながらも、自分で乗り越えて小さな「出来た」を積み重ねていった実践者の皆さん。
そして5月5日のアクションを終えて振り返ってみると、「やってみればいっか、とか、とりあえず行ってみようって思えるようになった」と話してくださるようになりました。
実践者が思う「優しい間」
分からないのが当たり前、分からないからいい、という雰囲気があると、私にとって心地いい。
『ない』ではなく『ある』の方から見てくれること。例えば、『不安があるんだね』っていうまなざしも寄り添ってくれている感覚がする。
今回アクションした中で優しい間を感じた場面を思い返すと、『一緒にいる』ということが大きなキーワード。
アクションサポートコース全体振り返りでは、実践者の皆さんが今思う「優しい間」について問いかけました。
みつめるコースやはたらきかけるコースで感じていたことまで遡りながら、同期にとっての「優しい間」の語りを聞きながら、自分の感覚を言語化していく時間。
CforCプログラムを受講して11か月目となる実践者の皆さんから、その人自身の言葉で語られる「優しい間」は、この文章を書いている私自身としてもとても興味深いものでした。
実践者の想い
肩書を外して、自分自身として地域に出たい。
色々な背景を持った人同士がフラットにいられる場をつくりたい。
日常で変なヒト、コトに出会うきっかけをデザインしたい。
2023年5月5日、十人十色の想いとともに、それぞれの手元から、アクションがスタートしていきました。
それはきっと実践者自身が、子どもにとっての「ちょっと困ったときに顔が浮かぶような、信頼できる他者」となっていく営みへとつながっていくのだと思います。
自分も、子どもも、地域も。「わたしたち」がwell-beingであれる優しい間が、これからもじんわりあたたかく広がっていきますように。
※2023年5月5日に実践者が行ったアクションについてはこちらの記事をご覧ください。
アクションサポートコースの終了を以って、CforC2022の全てのプログラムが終了しました。
アクションサポートコースまで受講した皆さんは、2022年7月~2023年5月の11か月間という長丁場での参加でした。お疲れさまでした!
まだ芽が出たばかりの皆さんの優しい間が、ゆっくりゆっくり育っていきますように。
執筆:鈴木唯加
CforCプログラムは2023年も開催する予定で、現在準備を進めています。「CforC2023」の募集要項がオープンとなりましたら、ご案内をお送りいたしますので、プログラムご参加の方または関心のある方はプレエントリーにご登録ください。