CforCコンソーシアム

事業報告イベントを開催しました|CforCコンソーシアムレポート

子どもの日常を支える市民向けの学習プログラム「Citizenship for Children(CforC)」で大切にしている想いに共感いただく全国各地の団体や機関、自治体、企業の方々と協働し、各地域で市民性を育む活動を広げていくことを目的に立ち上げたCforCコンソーシアム。

5月31日に、子どもの孤立を防ぐための協力・共創プロジェクト『CforCコンソーシアム』の事業報告イベントをオンラインで開催しました。本イベントでは、これまでの活動を振り返り、立ち上げからおよそ1年が経過したプロジェクトの現在地と、育まれている協働の取組の報告を目的に実施しました。

冒頭、プロジェクトリーダーであるPIECESの斎よりプロジェクト立ち上げの背景や概要と共に、具体的な協働事例を交えてこの1年間の取組の報告を行いました。立ち上げ1年目のプロジェクトということもあり、主には「体制つくり」をテーマに掲げ、参画いただいた7団体と共に少しずつ前進してきた1年だったと振り返りました。

また、推進する中で、様々なフィールドで専門性と市民性のどちらも求められることをあらためて実感したことや、今後の課題にサステナブルなプロジェクト運営が重要であると述べました。

後半パートでは、CforCコンソーシアムに参画する一般社団法人We are Buddies(以下、WAB)の加藤愛梨さん、さきちゃんち運営委員会の亀山恒夫さんと共にトークセッションを実施しました。様々な話題が繰り広げられていく中で、加藤さんからは、WABとCforCの類似点の1つに、子ども(相手)の気持ちや心に寄り添うだけでなく、自分自身の気持ちも大切にし、フラットな関係を築くことの重要性を挙げました。また、市民性についても言及し、市民性を発揮する上で、それは自分の中にある「余剰」を差し出すことであり、「余り」であるからこそ無理なく発揮することできるのではないかとお話いただきました。

亀山さんからは、CforCプログラムで取組んでいる「リフレクション(体験の振り返り)」を如何にして日常生活の中に組み込んでいけるようにできるか、その大切さと習慣化していくことの難しさについて言及いただきました。

まずは1年目の節目として、本プロジェクトの現在地の報告を終えることができました。

そして2年目となる2024年は、これまで大切に育んできたものを徐々に外側へと広げ、子どもの孤立を防ぐための新たな協力・共創を生み出していけるよう取組んでいきます。

CforCコンソーシアムとつながりませんか?

◆CforCコンソーシアムとは

PIECESでは「市民性の醸成」を掲げて、子どもの日常を支える市民や非専門職の支援者向けの学習プログラム「Citizenship for Children(CforC)」を運営しています。CforCコンソーシアムは、CforCで大切にしている想いに共感いただく全国各地の団体や機関、自治体、企業の方々と協働し、各地域で市民性を育む活動を広げていくことを目的に立ち上げたコンソーシアムです。

本コンソーシアム事業では、公益財団法人トヨタ財団より3年間で約1,800万円の資金助成をいただいてます。

本プロジェクトにご関心のある方はぜひお問い合わせください。

(執筆:CforCコンソーシアム推進担当 村山 裕紀)

参画団体同士の知見と想いを紡ぐ「まなびの会」を開催しています

子どもの日常を支える市民向けの学習プログラム「Citizenship for Children(CforC)」で大切にしている想いに共感いただく全国各地の団体や機関、自治体、企業の方々と協働し、各地域で市民性を育む活動を広げていくことを目的に立ち上げたCforCコンソーシアム。

昨年11月より参画団体同士の知見共有の場として「まなびの会」をスタートしました。
現在はそれぞれの活動紹介を中心に、まなび・混ざり合う場づくりを進めています。今回は、1月と2月に開催したまなびの会についてレポートします。

第2回まなびの会(1月)

一般社団法人We are Buddiesの加藤愛梨さんより、団体の活動事例や「市民性」を切り口にご自身の経験や想いについてお話いただき、参加者同士での感想共有や対話をおこないました。

We are Buddiesが取り組む「バディプログラム」は、子ども(5~18才)と大人ボランティアが2人組のバディとなり、月に2回程度、2人で遊んだり話したりしながらフラットな信頼関係を築いていきます。
PIECESでは、大人ボランティアに向けた研修プログラムを監修し、お互いにとって健やかな関係性を築くための基本姿勢を学べる動画やツール等を提供しています。

対話の中では、大人と子どもが対等な立場から、且つまっさらなところから信頼関係を築いていくことの面白さに触れつつ、1人でその子どもと向き合う中で経験する葛藤や悩み、喜びは修行のようでありギフトのようなものになっているというお話がありました。
「課題を解決する為ではなく、人と人がつながることが、結果として子どもの孤立の解消につながっている」という言葉には、まずは自分の手元からできることを始めてみよう、そんなメッセージが伝わってきました。

第3回まなびの会(2月)

合同会社ライフイズの影近卓大さんより、団体の取り組みや日頃より大切にしている事業への想いについてお話いただき、参加者同士での感想共有や対話をおこないました。

ライフイズは「日常生活の景色を多様にする」をビジョンに掲げ、多摩地域を中心に訪問看護や医療的ケア児・重症心身障害児を対象としたこどもデイサービス、また多摩ニュータウンの団地商店街にある設置する福祉事業所「+laugh(アンドラフ)」等を運営しています。影近さんとはCforCプログラムへの受講をきっかけに出会い、現在はCforC修了生の立場としてプログラム運営にも携わっています。

「+laugh」では、CforCプログラムからの気づきから駄菓子屋やフリースペースを併設しました。それにより、利用者と地域の人たちが出会おうとせずとも自然な形で出会い、挨拶や関わりが生まれ、気づけばお互いを名前で呼び合う人と人とのつながりや関係性が育まれていると言います。
「障害の有無によらず、誰しもがそこにいる事が当たり前になる地域づくり」という言葉には、お互いの在り方が尊重され、優しいまなざしに溢れた地域の在り様がまざまざと思い浮かびました。


CforCコンソーシアムとは

PIECESでは、「市民性の醸成」を掲げて、子どもの日常を支える市民や非専門職の支援者向けの学習プログラム「Citizenship for Children(CforC)」を運営しています。CforCコンソーシアムは、CforCで大切にしている想いに共感いただく全国各地の団体や機関、自治体、企業の方々と協働し、各地域で市民性を育む活動を広げていくことを目的に立ち上げたコンソーシアムです。
本コンソーシアム事業では、公益財団法人トヨタ財団より3年間で約1,800万円の資金助成をいただいてます。
今後も「まなびの会」は、定期的に開催を予定しています。ご関心のある方はぜひお問い合わせください。

◆参画団体の皆さま(6団体※あいうえお順、2024年3月時点)

一般社団法人We are Buddies(東京都)
合同会社ライフイズ(東京都)
さきちゃんち運営委員会(東京都)
社会福祉法人高島市社会福祉協議会(滋賀県)
特定非営利活動法人セカンドリーグ茨城(茨城県)
日本生活協同組合連合会(東京都)

執筆:CforCコンソーシアム推進担当 村山 裕紀

CforCコンソーシアムが始動!「まなびの会」を開催しました。

2023年1月のキックオフイベントより、半年以上に渡りコンソーシアムの在り方について検討を重ね、11月16日に第1回目となる参画団体同士の知見共有の場「まなびの会」を開催しました。
記念すべき初回は、PIECESとすでに接点のある6団体の方々にご参加いただきました。

すでにCforCの取組みなどを通じてお互いが顔見知りの方々もいれば、初対面の方もいたり…。
今回はコンソーシアムの趣旨や概要を紹介すると共に、参加者同士の自己紹介や活動紹介にスポットを当てて実施しました。

参画いただいた団体の活動は多岐にわたります。日々子どもたちと関わりを持つ団体もいれば、地域のワークスペースとして様々なイベントやサロンなどの場づくりをする団体、また地域のコーディネーターとして活躍する中間支援団体に、福祉を通じたまちづくりを推進する団体、全国組織として幅広いネットワークを持つ団体など、それぞれの特徴や有する知見が混ざり合い、そして豊かになることこそが、コンソーシアムの大切な幹を育んでいきます。

必ずしも全ての団体が「市民性を育む」ことを目的に活動している訳ではありません。ですが、根っこのところでじんわりとある社会や子どもたちへのまなざしや想いは、今回参加いただいた方に共通するものだと感じています。まずはもっとお互いのことを深く知るところから。

当面のまなびの会はお互いの活動紹介を軸にしながら、関わる方々にとってのまなび合いの場となっていきそうな予感です。

ぜひこれからのまなびの会、そしてCforCコンソーシアムの発展に関心を寄せていただけたら嬉しいです。

◆参画団体の皆さま(6団体※あいうえお順)

一般社団法人We are Buddies(東京都)
合同会社ライフイズ(東京都)
さきちゃんち運営委員会(東京都)
社会福祉法人高島市社会福祉協議会(滋賀県)
特定非営利活動法人セカンドリーグ茨城(茨城県)
日本生活協同組合連合会(東京都)

◆CforCコンソーシアムとは

PIECESでは「市民性の醸成」を掲げて、子どもの日常を支える市民や非専門職の支援者向けの学習プログラム「Citizenship for Children(CforC)」を運営しています。CforCコンソーシアムは、CforCで大切にしている想いに共感いただく全国各地の団体や機関、自治体、企業の方々と協働し、各地域で市民性を育む活動を広げていくことを目的に立ち上げたコンソーシアムです。
本コンソーシアム事業では、公益財団法人トヨタ財団より3年間で約1,800万円の資金助成をいただいてます。

今後も「まなびの会」は、定期的に開催を予定しています。ご関心のある方はぜひお問い合わせください。

執筆:CforCコンソーシアム推進担当 村山 裕紀