子どもたちの声なき声をみつめる社会に 寄付キャンペーン2020|#ひろがれPIECES

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2020年最後の挑戦として実施した寄付キャンペーン。12月20日に終了しました。

この機会にPIECESメイトになってくださった皆さん、ご寄付をくださったみなさん、本当にありがとうございました!目標としていた100名には届かず悔しい結果となってしまったこと、応援いただいた皆さまへは申し訳ないです。しかし、終わりが見えないコロナ禍の不安や師走のお忙しい時期にもかかわらず、関心を寄せご寄付くださった方がこんなにも多いことにとても有り難く心強く思っています。

ご寄付だけでなく、子どもの孤立、子どもを取り巻く状況に関心を寄せ、SNSでのシェアやこのページを見てくださったみなさんも本当に多かったことも嬉しかったです。本当にありがとうございました。

来年以降もPIECESの活動を継続・発展させていくために、これからもご一緒できたら幸いです。

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66名 / 目標100名

(2020年12月20日最終更新)

新規マンスリーサポーターお一人につき一つのピースが埋まります。代表小澤いぶきが綴った詩が少しずつ現れてきます。100ピース埋まると完成に!

新規マンスリーサポーターお一人につき一つのピースが埋まります。代表小澤いぶきが綴った詩が少しずつ現れてきます。100ピース埋まると完成に!

※全て埋めることができなかったこのピースは通常の寄付ページにて引き継いでいます。

 

子どもたちに今、起きていること:「助けを求められるつながりが身近にない」

虐待のニュースをみては胸がぎゅっと苦しくなって、誰かを責めたくなったり、何もできない無力感を感じたりすることがあるかもしれません。

「どうしてこんなことが起こってしまったんだろう」
「私にも子どもがいるけれど、自分だってもしかしたら…」
「過去を思い出して辛い気持ちになる」
「こんな思いをする子どもが一人でも減ったらいいな」

今この瞬間も安全な頼り先がない中で頑張っている子どもたちが、私たちの周りにはいます。

児童虐待相談対応件数は年々上昇し、昨年度は約16万件。児童相談所に寄せられた相談のうち、深刻な虐待となる可能性のある身体的虐待とネグレクトを合わせると約7万件。そのうち52件は実際に死に至っています。

家が安全ではない中で、痛みを抱えてきた子。
学校の中に信頼できる人がなく、孤独を抱えてきた子。
なんとか頑張って生き抜きながらも、手を差し伸べてくれる人が地域になく、孤立していた子。

子どもたちの背景に共通してあるのは、危機が起きる前や医療や福祉が必要なときに、「助けを求められるつながりが身近にない」という課題です。

PIECESからのお願い:子どもたちが危機に陥る前に、関わる大人を増やしたい

私たちPIECESは、そんな子どもたちが危機に陥るその前に、安心して頼れる他者の存在が必要だと考え、子どもと関わる大人を増やす、子どもと関わる大人の市民性を醸成するプログラムを実施してきました。子どもにとって本当に良い関わりを生むために、子どもと関わる基礎を学んだり、実際の子どもとの関わりを振り返ったりしながら、地域の中で実践していくプログラムです。


そんな子どもたちの周りに信頼できる他者を増やす取り組みを継続・拡大するために、今回100人の仲間、PIECESメイトを募集します。

12/20までの期間限定で、100名のPIECESメイト(毎月の継続的な寄付者)を増やすためのキャンペーンです。

みなさんからの支援で生まれた今年の広がり:2020年、プログラムの規模が3倍に

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2020年、私たちは事業を前年度の約3倍の規模で実施してきました。地域数を増やし、実施プログラムも2コース増設することができました。

この活動の広がりは、皆様からのご寄付と助成金から成り立っています。初動のベースを支えていただいた助成金は一時的なものであるため、来年度以降も今ある活動を続け、さらに他の地域へ広げていくためには、継続的な支援が必要です。

地域数を拡大し安定して届けるために、支える仲間PIECESメイトが必要です

地域展開を継続し、新たな地域でプログラムを発展させるためには、来年度までに500名のPIECESメイト(毎月の継続的な寄付者)が必要です。現在281名のPIECESメイトに支えられているPIECESですが、今回のキャンペーンでは来年度までに500名という目標を達成するための大きなステップ、「100名のPIECESメイト」を集める挑戦をします。

これまで大切に紡いできた子どもたちとの優しい間をこれからも、そしてもっと遠くまで広げたい。

大切な一歩をあなたと共に踏み出せたら嬉しいです。

この先、私たちの思いと目指したい社会をお伝えしていきます。
5分間、少しだけお時間をください。


<さらに詳しく>

  1. 児童精神科医として働く中で見えた日本の子どもたちの今

  2. 市民性醸成プログラム「Citizenship for Children」を実施

  3. PIECESが出会った子どもたち

  4. 応援の声/PIECESメイトの特典

  5. 「PIECESメイト」の名前に込めた想い


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大人の皆さん

「大丈夫」という嘘を

どうか、見破ってください

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ほっといてよ 大人なんて信用できない

どうせ僕の存在なんて
誰も気にかけていないんだ
僕なんて いてもいなくても同じ

いくら頑張ったって 結局意味がない

本当は誰かに助けてほしいけど
信頼して相談できる人は一人もいない

そんな子どもたちの悲痛な声は、あなたのところに届いていますか。

「大丈夫。」

そんな心と裏腹な言葉のもっと前に、安全に頼れる誰かがいたら。

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PIECESは子どもの周りに本当に信頼できる他者を増やす取り組みを行う認定NPO法人です。

児童精神科医として
10年以上医療現場・行政の現場に携わる中で見えてきたこと 
そして目指したい未来

小澤 いぶき Ibuki Ozawa代表理事/ Founder  東京大学医学系研究科 客員研究員/ 児童精神科医

小澤 いぶき Ibuki Ozawa

代表理事/ Founder
東京大学医学系研究科 客員研究員/ 児童精神科医

貧困や虐待、いじめ。
その背景には、心の孤立という現状があります。

心の孤立とは、安全に頼れる誰かがいない環境で、他者や社会への信頼感を失っている状態を指します。安全な頼り先がない中で頑張っている子どもが今この瞬間も私たちの周りにいるかもしれません。
実際、OECDの調査によると日本の子どもの約10人に3人が孤独を感じていると答えています。

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「大人なんて信じられない」
「自分なんていなくてもいい」

私は児童精神科医として長年医療・行政に携わる中で、こんなふうに言葉をつむぐ子どもたちと出会うことがありました。

私たちは孤立が深刻化する前に、子どもたちの生きる地域に、多様な人たちの優しさや想像力があふれる「優しい間(ま)」を増やす活動を行なっています。

そのために、医療機関や専門機関はもちろんのこと、地域に生きる市民たちと手を取り合い、地域全体で子どもたちを見守るまなざしが重要だと考え市民性醸成の活動を続けています。

― PIECES代表 小澤いぶき

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必要なのは、子どもとの優しい間を大切にする市民。
地域の市民性を醸成するプログラムを実施。

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私たちは、子どもの心の孤立が深まる前に、子どもを見守りよりそう市民を増やすことを目指す 地域の方々の市民性を醸成するプログラム「Citizenship for Children(CforC)」を実施しています。
自分のことも、子どものことも大切にする間を築くこと。学び続け、問い続ける姿勢を持つこと。このプログラムではそんな市民を育み、市民によるアクションが子どもの日常の中に生まれ続けていくことを目指しています。

昨年度までには毎年6ヶ月に渡るプログラムを東京、茨城県で実施。 地域・企業・行政向けへ研修、一般向けへワークショップや講座などを多数実施。述べ3000名以上に届けてきました。

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他団体との協働で多地域に展開

2020年は、水戸・奈良・全国(オンラインの横断型)で6ヶ月間のプログラムを実施(現在開講中)。
水戸は昨年に引き続きNPO法人セカンドリーグ茨城さん。奈良では大和高田をフィールドに認定NPO法人Living in Peace さんと協働でプログラムを実施しています。

東京ではNPO法人ピッコラーレさんとの協働で「project HOME」という若年妊婦のための居場所ができました。

PIECESはこのプログラムを全国に展開させるために、地域に根付いて活動している他団体との協働を大切にしています。そうすることによって、私たち1団体では為し得ないことも可能になると考えています。

 
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子どもたちが
孤立の中で生き続ける明日よりも
優しいつながりが溢れる
未来を創りたい

親でも友だちでも先生でもない「市民」という他者の存在。
PIECESの市民性を醸成するプログラム「Citizenship for Children」という活動は、子どもへの直接的なアプローチと違い、少し遠回りのように思われるかもしれません。


けれども、このアプローチは子どもの孤立を予防し、子どもたちの豊かさが大切にされる社会の可能性をひろげていくものであると考えています。

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ある一人の少女の物語


「すぐに手を上げてしまうんです」
子ども支援団体職員さんを通じて出会ったAちゃん(当時10歳)


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彼女と関わる中で、彼女の背景には貧困による余裕がなく、暴力が身近にある環境があることがわかりました。 不器用な方法(暴力など)しか自分を表現する方法を知らなかったAちゃん。彼女の行動は、自分自身も相手のことも大切にする方法を知らない中での彼女なりのサインでした。

そんな彼女はクリエイターさんと一緒にゲームをつくったり絵を書いたりするものづくりの場で、少しずつ信頼できるつながりを増やしていきました。 ものづくりの場で自分の好きなことを見つけ、休みがちだった学校にも行きたいと自分から言うようになりました。


 

数字でみる過去実績

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来年はより多くの地域で
「市民性醸成プログラム」を実施します

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みなさまからの寄付は、子どもとともにある地域の市民性を醸成するプログラム「Citizenship for Children」の全国展開の基盤づくりに使わせていただきます。

CforCは、2018年までは東京で実施し、2019年からは地域展開として茨城県で展開してきました。2020年は新たな地域奈良でも実施され、地域横断型のオンラインクラスも展開されました。

来年度はこれをもっと多くの地域に、展開させていきたいと考えています。

そしていつか、あなたの住むその地域にもプログラムを展開させたい。2020年 約3倍となった事業規模が、来年度はより多くの地域で展開を予定しています。展開の基盤となるご寄付をお待ちしています。

 

寄付金の使い道

・地域で子どもを見守る大人を増やす研修プログラム実施費

・毎月の講座・ゼミの運営費

・トラウマインフォームドケアに関する研修などの開発費

・優しい間のあふれる地域イベントの開催費

など

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あたたかい応援の声をいただいています

末次 由紀さん

―漫画家 代表作『ちはやふる』

子供が犠牲になる事件にひどく心が傷ついても何もできずにいるにいる人が私の周りにも多くいますし、私自身もその一人です。
でも「関わる人」を育てようとする活動があることを知りました。どこにでもきっといる「誰にも相談できないこども」に、一つでも多くの選択肢をあげたい。
そんな思いで私はPIECESを応援しています。

認定特定非営利活動法人ACE理事 営業コンサルタント

宮本 聡さん

―認定特定非営利活動法人ACE理事 / 営業コンサルタント

「子どもの孤立」という課題は、とても見えづらくて、一度そのループに入ってしまうと、そこから抜け出すのはとても難しい厄介なものです。
「子どもと寄り添う優しい大人」の育成は、孤立によって生まれた様々な課題をすぐに解決するものではないですが、こういった活動がきっと「孤立を生まない強い地域」を育てていくことでしょう。

U.Mさん ―40代・男性・会社員

初めは自分の子どもが育つ社会がよくなるようにと願いを込めて寄付をはじめました。
今はそれ以上に、PIECESの理念、広く言えば人との関係性を自分自身も見直すことができたことに寄付してよかったと思える理由があります。PIECESの「親でも先生でもない斜めの関係」に共感し人に寄り添う姿勢を私も学ばせてもらっています。

M.Hさん ―30代・女性・フリーランス

悩みや困りごとを直接的に支援するのではなく、気持ちに寄り添い「心の孤立」に目を向ける。
そんなPIECESの活動を初めて聞いた時、自分の今までの人生のモヤモヤも晴れるような気持ちでした。
誰かの心を知ろうとすることが社会全体を考えることに繋がるということ。それをPIECESを応援しながら日々教わっているように感じています。

 

企業からのサポート

ゴールドマン・サックス証券株式会社 / 吉本興業株式会社 / 株式会社大和証券グループ本社

パナソニック株式会社 / FIT チャリティ・ラン / 一般社団法人あおい福祉AI研究所 / Water Dragon Foundation

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個人会員さまの特典

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1. 最新の活動報告書とステッカーをお届けします

PIECESの活動や想いが分かるアニュアルレポートとオリジナルステッカーをお届けします。

今回は絶賛現在製作中のアニュアルレポート最新版をお届け予定です。

 
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2. 寄付者限定のイベントにご招待

寄付者の方のみが参加できるランチ会やワークショップなどにご招待します。

PIECES理事の特別講義やメンバーとゆったり語り合う会など様々な特別イベントを開催してます。(今年度はオンライン中心に実施)

 
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3. メールマガジンを月1回以上お送りします

PIECESの最新活動報告やイベントの優先告知などメールにてお届けします。

活動が多岐にわたるPIECESの事業の現在がまとめてわかるメールマガジンです。

 
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【寄付キャンペーン期間限定】12/22開催の”welcome Party”にご招待

PIECESメイト(マンスリーサポーター)のみなさま限定でご招待制のイベントを実施します。

※実施詳細は後日PIECESメイトのみなさまにお伝えいたします

PIECESメイトとは

PIECESは誰かのものではなく、子どもたちの周りに優しい間のあふれる未来をつくる人、想いを持っている人の総称です。

目指す未来に向かって一緒に動いているスタッフ、CforCプログラムへの参加者、そして、寄付者や間接的に応援している人も、よりよい未来を目指してPIECESに関わる人はみんな、A piece for peaceだと考えています。 そんな想いをこめて。PIECESでは、月額寄付で支えてくださる寄付者の方々のことを、仲間という意味をもつmateを使い、PIECESメイト(ピーシーズメイト)と呼ばせていただくことにしました。


PIECESメイトになる

(寄付サポーター)

最後に、

キャンペーンの趣旨にご賛同いただき、PIECESメイト(継続寄付者)になっていただけることはとても嬉しいことではありますが、PIECESのビジョンや取り組む課題等を多くの方に知っていただくことも、PIECESの考える市民性・「優しい間」を広げるアクションとしてとても重要だと考えています。twitterやFacebook等でのリツイートやシェアだけでも大歓迎です。#ひろがれPIECESで検索!

PIECESは、あなたの痛みも、あの子の痛みもそっと包み込んでいけるそんな「優しい間」を広げていきます。あなたの手元から共に、紡いでいけたら嬉しいです。

 

寄付に関するご質問

税額控除はありますか?

領収書は発行できますか?

継続期間中に休むことはできますか?

> もっと詳しく


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note更新中

PIECESを様々な形で応援いただいているみなさんからいただいた応援メッセージを紹介しています

言葉にできない子どもたちの「しんどさ」に目を向ける

#虐待防止月間