2023年度活動計算書

((2023年4月1日から2024年3月31日まで)

 
 

①受取寄附金
前期比では、11,872,666円の減収です。前期は、法人や個人篤志家の方々による大口寄附の機会に恵まれましたが、今期は個人寄附、法人・大口寄附のいずれも新規開拓が思うように進まなかったことが影響し、減収につながっています。

②事業収益
毎年継続しているCforCプログラムの参加費に加え、今期から本格的に始動した啓発活動において、子ども家庭庁との連携事業を実施したことなどにより、200万円超の増収となっています。

③経常収益計
寄附収入の伸び悩みが影響し、前期比では10,232,534円の減収です。健全な財務基盤を築いていくことの難しさを痛感した一年となりましたが、それでも400名近い方々が毎月の寄附を継続してくださり、単発の寄附を合わせると延べ約650名もの方々の寄附で今期の事業活動を展開できたことに、心から感謝しています。

 
 

④人件費
CforCを中心に、事業活動に関わるスタッフの増員により、前期比では、6,161,316円の増加です。PIECESでは、皆様からのご寄附の多くを事業活動の担い手となるスタッフの人件費として充当しています。

⑤法定福利費
事業費・管理費共に、人件費の増加に伴って社会保険料等の支払い分が増加しています。

⑥業務委託費
業務委託の契約形態で働くスタッフの人件費相当の委託費や、啓発活動を実施する際の外部のデザイナーさん等に対する委託費を計上しています。

⑦人件費
管理運営業務に携わる理事・スタッフへの報酬・給与を計上しています。認定更新手続きに係る業務や、広報・ファンドレイズに係るスタッフの従事割合が増加したことなどにより、前期比では2,541,764円増加しています。

⑧業務委託費
会計・経理や広報・ファンドレイズ等、管理運営業務の一部は、外部の専門家や協力者の方と委託契約を結んで業務を担っていただいており、それらの費用を業務委託費として計上しています。

⑨経常費用計
CforCの運営に新たなメンバーが加わったこと、またCforCコンソーシアムや啓発活動が本格的に始動したことに伴い、前期比では9,334,564円の支出増となりました。

 
 

⑩当期経常増減額
今期は当初の計画通り、前期までに生じていた剰余金(繰越金)を活用し、先行投資のような形でCforCコンソーシアムや啓発活動といった新たなチャレンジを始めることができました。一方で想定以上に新たな資金源開拓に苦戦したことで、経常増減額は当初の予算よりも約500万円ほどのマイナスとなり、財務面では来期に向けて課題が残る形となりました。


経常収益の3期比較

2021年度以降は、徐々に創業期から続いた助成金メインの収益モデルから抜け出し、寄附金を柱としたより安定的な収益モデルへと転換することができています。一方で、特に大口寄附の件数や規模感次第で、収益規模については年度ごとに増減が生じているのが実態です。PIECESメイトを広げるアクション、収益事業の開拓などを通じて、より持続的・安定的な財務基盤づくりに励んでいきたいと考えています。