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吉本興業株式会社様からご寄付をいただきました

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吉本興業株式会社さまが2020年4月21日よりスタートされた、自宅からスマートフォンやパソコンなどで手軽にコンテンツが楽しめるプロジェクト「#吉本自宅劇場」。

その収益の一部をPIECESにご寄付いただくこととなりました。

コロナ禍で子どもや子育て家庭にも様々な影響が生じる中、子どもを支える環境づくりに取組むPIECESの活動に賛同いただき、今回のご支援が決定しました。このような機会とご縁をいただけたことに心から感謝いたします。

『自宅にいながら人々のもとに「笑顔」を届ける』をコンセプトに実施される本プロジェクト。様々な環境に生きる子どもたちの周りにも「笑顔」が届くよう、私たちの活動に活かしてまいりたいと思います。

・吉本興業さまお知らせページ https://www.yoshimoto.co.jp/.../news/media/media200722.html

・吉本自宅劇場のページ(サムネイル用リンク)https://yoshimoto-live.com/

ゴールドマン・サックス様からのご支援により、都内で新たなプロジェクトが始動します!

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認定NPO法人PIECES(ピーシーズ)は、ゴールドマン・サックス様より、1,500万円のご寄付をいただきました。これにより、都内で子ども支援に取組むNPO等と連携し、ストレス下にある子どものメンタルヘルスケアプロジェクトを実施します。

PIECESはこれまで、安心して頼れる人がいない環境で、他者や社会への信頼感を失ってしまう「子どもの孤立」を防ぐために、多様な人たちの優しさや想像力があふれる環境を子どもたちの周りに育む活動を展開してきました。その中心事業である「Citizenship for Children」では、ひとりの市民として子どもと関わる上でのマインドセットやアクションについて学び、探求する約6か月のプログラムを実施してきました。

これらの活動を通じて、専門的なケアや緊急的な支援が必要になってからではなく、子どもが安心を感じられる存在や環境を平時から築いていくことの重要性、そして専門家でなくてもその日常を支えていける可能性を強く感じています。

今回は、これまでの取組で得た知見と専門性をもとに、子どもの居場所作りや学習支援を展開する事業者と連携し、子どもにとっての日常空間を通してメンタルヘルスケアに取組めるようなモデル作りを行っていきます。「Citizenship for Children」で取組んできた市民性醸成のアプローチはそのままに、ストレス下にある子どもが日常を過ごす空間だからこそ可能なケアや関わりについて学び実践する人を増やしていきたいと考えています。

日本の持続的成長と地域発展のために、子ども期の支援を重要な社会的投資として位置づけるゴールドマン・サックス様のサポートにより、都内で取組を実施し、モデルの確立と展開を目指します。


◆ゴールドマン・サックス証券株式会社 代表取締役社長 持田昌典氏からのメッセージ

ゴールドマン・サックスは10年以上子ども支援に取り組んでいますが、子ども達が抱えるトラウマや自己肯定感の低さが、健全な成長や将来への夢を持つ妨げになっていることに問題意識を持つようになりました。新型コロナに起因する自粛生活により子どものストレス状況が悪化する可能性が高まっている今、メンタルヘルスケアの重要性を感じています。



プレスリリースはこちら

子どもが孤立しない地域をつくる 「Citizenship for Children」プログラム2020募集スタート!

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◎子どもが孤立しない地域をつくる
「Citizenship For Children」プログラム

今期は、地域のなかで実施する約6か月間のプログラムをオンライン化し、茨城県水戸地域で行うクラスに加え、奈良県大和高田地域で行うクラスと、居住地域問わず全国から参加できるクラスを増設いたしました。

また、より多くの方々がご参加いただけるよう、基礎知識のみを学ぶコースなどもオープンすることになりました。多くの方々のご参加お待ちしております。

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◎こんなひとにおすすめ


✔ ライフワークとして子どもや地域に関わることをしたい
✔ 働きながらできることを探したい
✔ 子どもの孤立や関わり方を学びたい
✔ 自分のこと、子どものことを深めたい
✔ 地域を超えて、同じ想いを持った仲間と出会いたい


「ひらかれたweの社会」の実現に向け、 認定NPO法人PIECESが経営体制を刷新

子どもの孤立の解消をミッションに掲げ、子どもたちの生きる地域で市民性醸成に取り組んできた認定NPO法人PIECES(本社:東京都文京区、代表理事:小澤いぶき、以下、PIECES)はこの度、子どもの孤立が解消された「ひらかれたweの社会」の実現に向けた活動を拡充させるため、経営体制を刷新いたしました。また、それに伴い6/21(日)にイベントを開催いたします。


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◯  子どもたちの孤立を生まないために。地域で子どもたちとかかわる市民向け研修を届けてきた4年間

PIECESは、児童精神科医として10年以上医療・行政の現場に携わってきた小澤いぶきが、子どもたちや社会のwell-beingのために立ち上げた団体です。

私たちがこれまで、医療や専門機関で出会ってきた子どもたちは、虐待や貧困などの環境の中で、痛みや心の傷を一人で抱え、孤立の中で頑張って生きていました(孤立とは、ここでは、安全に頼れる誰かがいない環境で、他者や社会への信頼感を失っている状態を意味します)。

私たちは、孤立が深刻化する前に、多様な人たちの優しさや想像力があふれる環境を子どもたちの周りに育んでいくことが必要であると考え、活動をスタートさせました。具体的には、地域で子どもたちによりそう市民を増やすための研修プログラム(Citizenship for Children)の実施や、企業や行政、一般向けの研修・講座などを実施し、述べ3,000名以上に研修を届けてきました。



※Citizenship for Childrenプログラムとは

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私たちがこれまで実施してきた、Citizenship for Childrenという市民向けの半年間にわたる研修プログラムでは、子どもたちや地域のためになにかしたいという願いをもった方々とのたくさんの出会いがありました。私たちは、そうした出会いの中で、私たち自身も変化し続けながら、地域や子どもたち自身の中にある、未来への願いを探求してきました。



◯  一人ひとりが自分の手元から社会を紡ぎ続けていくプロセスの重視へ

現在の取り組みを通して、私たちには気がついたことがあります。それは、子どもの孤立を解消していくためには、まるで部品の欠陥や不備を交換するような機械論的なアプローチでは根本的な解決にはならない、ということです。私たちの生きる社会は、1対1の原因と結果で説明できる単純な構造ではなく、さまざまな要素が複雑に影響しあいながら成り立っています。そのため、1つの課題を1つの解決策で解決しようとしても、他のところに歪みや矛盾が生じることが少なくありません。例えば、虐待の原因は養育者だけにあると決めつけ、養育者を責めるだけでは、虐待という課題そのものを根本的に解決するのは難しいですし、そのことが新たな差別を生んでしまうおそれもあります。また、子どもたちを取り巻く環境を含む社会そのものが常に変化し続けていますので、特定の課題の解決のみに捉われてしまうと、新たに立ち現れてきた別の課題に対応することが難しくなってしまいます。

だからこそ私たちは、複雑な社会を1つの有機的な存在、いわば生命体として捉え、たった一つの最適解という幻想を盲信するのではなく、一人ひとりが生きる一瞬一瞬のなかで、自分たちの手元から社会に関わっていける仕組み・プロセスそのものを作っていくことが大切だと考えました。




◯  新しい時代の中で、「ひらかれたweの社会」の実現に向けて

私たちは、常に他者や外部環境へ「ひらかれた」状態にあり、お互いに影響しあい、揺れ動きながら存在しています。また、現在拡がっている新型コロナウイルス感染症を含め、私たち人類を取り巻く様々な問題(紛争などの国際問題や気候変動など環境問題、差別などの人権問題など)も、「個人」という枠組みだけでは捉え切ることができない、さまざまな要素が影響しあいながら発生しています。個人を越え、私という存在が、社会や地球環境と相互に響き合うような「we」の感覚をもって捉えてはじめて、「問題」とされていることが私たちに与えている影響の実態に近づくことができます。

私たちは、ひとりひとりがそのような「we」を実感できる未来を「ひらかれたweの社会」と定義します。そのような「ひらかれたweの社会」実現のためには、「市民性」醸成が鍵になると考えています。

ここでいう「市民性」とは、物質の所有や消費、あるいはイデオロギーや特定の価値観に自分の人生の主導権を握らせることなく、自分自身の願いに目を向け、自分の時間を生きることを通して、社会に働きかけていく態度や作法を指しています。それは、個人の能力や結果の優劣を問うものではなく、他者や社会との相互作用のなかで、その瞬間瞬間に立ち現れる、連続的な状態でもあるともいえます。

だからこそ私たちPIECESは、常に市民性を意識し実践し続ける場所(コミュニティ)づくりと、それを支える持続的な経営を目指していきます。



市民性醸成を広い視野で、持続的に支える経営基盤へ

私たちは時代を超えて、子どもを取り巻く環境に働きかけ、市民性を実践し続けていくためには、グローバルな視点や歴史的な視点を踏まえた上で、現在起きている現象を見渡していく広い視野が必要であると考えています。それは、局所的な判断に捉われるのではなく、今みえていない誰かへの想像力を養う必要があるからです。また、市民性醸成の活動は、短期的にわかりやすい成果が出るわけではなく、継続的に行っていくことが重要です。そのため、理事には、幅広い知見を持ち、多くの社会起業家が紡ぐ「いまこの瞬間」に関わる小野田峻弁護士、メンタルヘルス領域で起業し、現在は幅広い領域での起業家支援を行う荻原国啓氏を迎え、市民性醸成のための広い視点をもちながら持続的な事業展開を目指します。また、監事には、市民性の醸成において土台となる「人権」を軸にビジネス支援を行う佐藤暁子弁護士と、数多くの非営利団体の経営を会計・税務面から支えてきた長田和弘税理士を迎え、健全な経営を目指すことにいたしました。



理事

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小野田峻

小野田髙砂法律事務所

盛岡で東日本大震災に遭遇したことをきっかけとして、東京弁護士会内有志の津波被災地訪問企画を立案し、継続的に実施。

2016年11月には、ソーシャルスタートアップ向けシェアオフィス(social hive HONGO、以下shH)併設の小野田髙砂法律事務所を本郷三丁目にて開業(2018年7月には増床。2020年6月時点で、shHに入居している団体は19社)。支援先の団体が向き合う社会課題は、シビックテックや救急救命、日本酒など伝統文化、介護、食と演劇、子ども・若者支援や社会福祉の現場のデザイン、女性の両立不安の解消、出生前検査など多岐にわたる。

法務支援を中心とするビジネス横断的支援にとどまらず、社会課題解決に関連する各種リソースを有機的に連携させることにより、広くソーシャルチェンジメーカーの多様な可能性を未来に繋げる活動を行っている。

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荻原国啓
ゼロトゥワン株式会社 代表取締役社長,ソーシャルアントレプレナーズアソシエーション(SEA)代表理事,ピースマインド共同創業者

慶應大学在学中に個人・組織のメンタル面のサポートする社会企業のピースマインド(株)を創業。人と組織の「はたらくをよくする®」メンタルヘルス支援プログラムを提供するアジア最大手企業として、上場企業を中心に1000社以上の支援をするパイオニア企業に成長。2016年ゼロトゥワン設立。社会インパクト起業家輩出のために経営支援、投資育成事業を展開。2018年ソーシャルアントレプレナーズアソシエーション(SEA)を社会起業家メンバーと設立、共同代表理事。ライフワークとしても業種業界問わず多くの起業家/経営者のメンター・エンジェルとして活動中。


監事

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佐藤暁子

ことのは総合法律事務所

上智大学法学部国際関係法学科、一橋大学法科大学院卒業。International Institute of Social Studies(オランダ)開発学修士号(人権専攻)取得。

2010年、名古屋大学日本法教育研究センター在カンボジアにて日本法の非常勤講師。2017年、バンコクにある国連開発計画アジア・太平洋地域事務所にてビジネスと人権プロジェクトに従事。2018年より日弁連国際室嘱託、同国際人権問題委員会及び高齢者障害者権利委員会精神保健PT幹事。

バリューチェーン全体の人権デュー・デリジェンスを通じた責任あるビジネスの推進と精神科閉鎖病棟からの地域生活移行に取り組む。

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長田和弘

長田和弘税理士事務所

税理士法人勤務を経て2019年2月長田和弘税理士事務所を開業。中小企業・NPOに対するクラウドソフトによる会計支援、業務効率化支援を中心に実施。経営計画策定支援、資金調達支援、助成金・補助金申請、認定NPO支援などを得意とする

【所属】
長田和弘税理士事務所 所長
東京都中小企業診断士協会認定ソーシャルビジネス研究会 代表
一般社団法人ソーシャルビジネス・コンサルタントグループ 代表理事

【保有資格】税理士、中小企業診断士、准認定ファンドレイザー




6月21日、新しい経営体制で、アニバーサリーイベントを開催

この度の経営体制刷新を踏まえ、新理事・監事をゲストに迎え、アニバーサリーイベント「子どもとの優しい間があふれる「ひらかれたweの社会」にむけて」を開催いたします。ここでしかきけないひらかれたweの社会にむけた市民性やNPOの経営についてのお話させていただく予定ですので、参加希望の方は、以下の詳細ページをご覧くださいませ。

■イベント詳細
日時:2020年6月21日(日)14:00〜16:00
開催:オンライン(zoom)
詳細:https://anniversaryevent2020.peatix.com/

【採用募集】子どもが孤立しない地域をつくる「市民性醸成プログラム」に全国展開向けた人材を募集します。

認定NPO法人PIECESでは、活動を支えるメンバーを募集します。
子どもが孤立しない優しい社会 を全国で一緒に創りませんか?

市民性醸成の"輪"を、全国の地域や企業にもっとひろげていきたい

今年のPIECESは、より多くの方々とともに「市民性醸成」に取り組んでいきたいと考えています。
子どもに関わる市民を増やし、”優しい間” のあふれる地域をつくる「Citizenship for Children」を 様々な団体とコラボしながらオンライン配信なども取り入れ、全国で多くの地域のみなさまへ届けてまいります。
 
また、企業や団体の皆さま向けに研修会やワークショップも開催していきます。
 
こうして、”優しい間” を全国ひろげるため、多くのプロジェクトが立ち上がっていますが、正直人手が足りていません!
NPOの活動の裏にある様々な業務を通じて、一緒に「子どもの孤立」という社会課題に向かって歩んでいける
仲間を募集します!

【募集職種】  
①プログラム を 実施する
 エリアマネージャー 兼 ファシリテーター
②プログラム拡大 のための 基盤をつくる
 ファンドレイジング 担当スタッフ
③PIECESの事務、組織運営全般 を支える
 事務局スタッフ 

●採用に関する詳細は「採用」ページをご覧ください。
https://www.pieces.tokyo/saiyo2020

PIECESという一人ひとりの想いの集合体で働く

私たちPIECESという組織は、一人ひとり形の異なったピースでできた、集合体。
PIECESは誰かのものではなく、子どもたちの周りに優しい間のあふれる未来をつくる人の総称だと考えています。

まだ小さな組織だからこそ、PIECESの文化や仕組みを一緒につくっていける方のご応募をお待ちしています。

●募集の背景についてはnoteをご覧ください。
https://note.com/pieces_magazine/n/n1de25f4707bc


関心がありそうな方へのご紹介も大歓迎です。 

PIECES発信ポリシー 〜私たちが大切にしていること〜

発信ポリシー公開の背景にある願い

私たちが日々使う言葉やグラフィックといったアウトプットは、誰かに影響を及ぼしたり、現状の社会にある構造に影響を与えています。
現在社会状況の変化により、様々な発信を受け取ったり、自分自身が発信したりと、私たちはごく当たり前に多くのアウトプットに触れています。

そのアウトプットが、誰にどう届くのか、誰かの尊厳を傷つけている可能性はないか、不安を過度に煽っていないか、偏見や排除が生まれる社会構造を強化していないか、長期的にどんな影響を及ぼすのか、と立ち止まり見つめること。代わりにどのようなアウトプットがあるのか、それによってどんな可能性があるのかと、様々な声に耳を傾け、受け取っていくこと。そして、そのアウトプットの背景には、自分のどんな感情や願いがあるのかを丁寧に受け取ること。そんなことがとても大切なのではないかと感じています。

まだ出会ったこともない誰かも、隣りにいる大切な人も、自分自身も同じ社会をともにしています。
そんな誰かの傷が深まることを「仕方のないこと」としてしまうのではなく、共に生きる人たちの尊厳が大切にされる明日を願い、今回、私たちの発信ポリシーを記し、共有させていただきたいと考えました。

詳しくは、note PIECES Magazine をご覧ください。
https://note.com/pieces_magazine/n/n3b92c6798273

居場所を失った若年妊婦に「いつでもおいで」と言えるHOMEを|クラウドファンディングスタートしました!

「project HOME」というPIECESの新たな取り組み、そしてそのプロジェクトの認知拡大と資金集めのために3/30から5/29までクラウドファンディングを実施しています。

project HOMEとはどんな取組?

社会の中で孤立し、居場所を持たない若年の妊婦さん。彼女たちにとって安心で安全な「HOME」を、本人の声、そしてたくさんの人の力によってつくっていく、それが「project HOME」です。

背景に家族からの虐待やDVがあるケースが多く、本当は多くのサポートが必要としている。にもかかわらず、地域とも行政ともつながりを持ちにくい、そんな孤立した若年の妊婦さんに温かい居場所とつながりを届けよう。それを通してこれから生まれてくるかもしれない新しい命もみんなで守っていこうという想いから生まれた取組です。

project HOMEを協働で運営するNPO法人ピッコラーレとPIECESの集合写真。豊島区千川にこの4月からオープンするproject HOMEの拠点にて

project HOMEを協働で運営するNPO法人ピッコラーレとPIECESの集合写真。豊島区千川にこの4月からオープンするproject HOMEの拠点にて

project HOMEに取組む理由

なぜ、PIECESが「居場所を持たない若年妊婦」に向けた取組を行うのか。

私たちPIECESは市民性を醸成することで、誰もが孤立しない社会をつくることを目指して活動しています。そのために「コミュニティユースワーカー育成プログラム」や「Citizenship for Children」に取組み、プログラムを修了したメンバーがそれぞれの市民性を発揮することによって、多種多様なプロジェクトやアクションが生まれています。

これまでは、小学生~高校生に向けた取組が多く生まれていますが、同時に、子どもが生まれたその瞬間から、優しいつながりや温かいまなざしに溢れた環境を作ることの必要性も感じてきました。そう感じるに至った一つのきっかけとして、コミュニティユースワーカー育成プログラム1期生の塚原萌香さんが立ち上げた「もえかん家」というプロジェクトの存在があります。

10代ママに寄り添ってきた「もえかん家」

塚原萌香さんの名前からとったこの「もえかん家」は、10代で妊娠・出産を経験した人が子育ての相談をしたり高卒認定試験の合格を目指したり、彼女たちの大小様々な「困った」に寄り添ってきた取組です。

複雑な家庭環境の中で育ってきたことなどを背景に、周囲からのサポートを得られにくい環境で妊娠・出産をきっかけに繋がってきた人たち。そんな人たちに、一人の人としてできることはどんなことかを考えながら、専門的な支援とは異なる、共にいることが安心だと思えるような関わりを積み重ねてきた「もえかん家」。そこでの関わりを通して、決して何かが大きく変わるわけではないが、少しずつ自分の力で前に進んでいくママと子どもの姿を通して、市民によるかかわりの新たな、そして大きな可能性に気づくことができました。

project HOMEの始動、そしてPIECESの関わり

冒頭でも触れましたが、この「project HOME」はNPO法人ピッコラーレとの協働プロジェクトです。先ほどの「もえかん家」で関わってきた方のほとんどが、実はピッコラーレの相談窓口を経由して繋がってきているということもあり、約2年ほど前から課題意識を共有しながら、構想を進めてきたプロジェクトでもあります。もちろん、塚原さんも2年間ずっとプロジェクトの立ち上げに一緒に関わってきてくれました。

この間、物件探しなど準備を進めてきて、ようやく豊島区に物件も決まりこの4月から事業を本格的に始められそうなところまで来ました。

資金面に関しても、この取組の重要性を理解いただき、助成金によって最低限の運転資金は無事に確保できました。

ただ、本当に不安定な状況で、インターネットカフェやネットで知り合った人の家を渡り歩いてその日その日をおなかに子ども抱えながら暮らしてる人にとっては、単に場所があるというだけではなく、安全で、安心できる人とのつながりや環境の中で生活を整えていけることが大事だと思っています。

居場所を持たない妊婦さんに、安心して「いつでもおいで」と手を広げて受け入れられる、悩みがあったらいつでも立ち寄って相談できる、そんな「HOME」をつくること。

そのために、より良い環境を整えて運営を始めていくための初期費用として、500万円という資金をクラウドファンディングで集めます。

目 標:500万円
期 間:2020年3月30日~5月29日


500万円の使途

・リフォーム代(耐震工事・内装工事のうちピッコラーレ負担分)200万円
・設備費(ベッドやリネン類、食器棚、電化製品など)50万円
・食費(1年分)30万円
・利用者に必要な衣類・衛生用品(下着・マタニティ・ベビー服・おむつなど)20万円
・医療にかかる費用(医療扶助になる前に必要となる費用や妊婦健診補助券で賄えない部分)20万円
・利用者がHOMEを訪れるための交通費 10万円
・セキュリティ委託費 50万円
・当直者などの人件費 50万円


HOMEの運営にあたっては、ピッコラーレとPIECESが中心となり、組織の枠を越えて、お互いの強みを生かしあい、協働を進めていきます。また、若年妊婦の生活全般を支えていくためには、当然二者が協働するだけでできることには限界があるため、他団体や行政、地域の方々の力が不可欠です。

そのため、PIECESは、これまでの取組の経験も活かし、HOMEに関わる専門職メンバーと市民それぞれの市民性の醸成、そして両者が市民性を真ん中に置きながら支えあい学びあう関係性づくりを担っていきます。さらに、地域の他団体や他機関、各種の協議体、行政との間で円滑な連携を取れるようにため、各ステークホルダーとの間で課題感・支援感などを重ねあわせながら、協力し合える関係性を築いていきたいと考えています。

さいごに

まずはみなさんに少しでもこの若年妊娠を取り巻く社会の課題を知っていただくことが必要だと思っています。そして、その課題を知った後、ぜひHOMEを共につくる仲間になってもらいたい。その第一歩として今回のクラウドファンディングの挑戦を是非とも応援いただければと思います。いただいた応援が「project HOME」のスタートを力強く踏み出す大きな支えになります。

どうかご協力をお願いいたします!

Panasonic NPO/NGOサポートファンド for SDGs の助成対象事業に選ばれました

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PIECESが「Panasonic NPO/NGOサポートファンド for SDGs」の助成対象事業に選ばれました。

「Panasonic NPO/NGOサポートファンド for SDGs」は、世界的な社会課題である「貧困の解消」に向けて取り組むNPO/NGOが持続発展的に社会変革に取り組めるよう、その組織基盤強化に助成するパナソニック株式会社さまのファンドです。

日本国内の貧困の解消、または貧困と関連のある問題の解消に向けて取り組むNPOの組織基盤強化を応援する「国内助成」で、新規助成としてPIECESの「組織の成長フェーズの変化に伴う、事業と組織の基盤強化に向けたアクションプラン策定プロジェクト」を採択いただきました。

▼国内助成概要
https://www.panasonic.com/jp/corporate/sustainability/citizenship/pnsf/npo_summary/kokunai_josei.html#selection

▼選考総評
https://www.panasonic.com/jp/corporate/sustainability/citizenship/pnsf/npo_summary/kokunai_josei/result2019/souhyou.html

▼国内助成 2019年募集事業 助成団体概要https://www.panasonic.com/jp/corporate/sustainability/citizenship/pnsf/npo_summary/kokunai_josei/result2019/gaiyou.html


【推薦理由】
PIECESは、設立から5年足らずの団体だが、子どもたちが自分と他者への信頼感と尊厳をもって、孤立することなく生きられる社会の実現を目指し、子どもと社会との接点に働き掛けることを通じて、子どもの周りに信頼できる他者との関係性が育まれるための仕組みづくりに取り組んでいる。

「孤立した子どもたちと関わる市民育成事業」は、子ども支援に関心のある市民を対象に、半年にわたる実践や研修を行い、各人がそれぞれに子どもたちのための新しい取り組みや活動を始めることをゴールとしている。2018年度までは東京都で4期にわたり50人を養成し、2019年度からは全国展開に向けて茨城県でプログラムを開始した。今後は関西や中部地方でも実施を予定している。

一方で、本団体は創業フェーズからスケールフェーズに移行していく中で、理事の変更やメンバーの増員など組織体制が変化している。更にスピード感を持って経営を推進するためには、創業メンバーの暗黙知に基づく経営を改め、中長期計画や事業戦略の策定、意志決定基準の言語化などが求められている。

助成1年目は組織診断を行い、組織の課題と個人の課題の双方を把握する。また、組織で活動する際の行動指針(クレド)を策定し、2年目以降に予定する中長期計画の策定とその運用に関する制度設計のための準備を行う。
孤立している子どもへの支援には、アウトリーチによる支援が重要である。組織診断や組織基盤強化によって、こうした人材の育成が拡がり、本団体がさらに大きく進化することを期待したい。


いただいた機会と期待にお応えできるよう、事業をすすめて参りたいと思います。

2020年もよろしくお願いいたします。

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「子どもたちが孤独の中で生き続け、社会のことを信頼できなくなる明日よりも、人の想像力から生まれる優しいつながりが溢れる社会をつくりたい。」


PIECESはそんな願いを込めて、これからもみなさんと一緒に優しい社会をつくっていくため、市民一人一人の力により、時代を超えて子どもたちの周りにより優しい”間”が生まれ続ける事業を、多様な方々と前に進めていきたいと考えています。
ぜひ、みなさまと一緒にこのチャレンジをさらに進めていけたら嬉しいです。

2019年変化の年から、2020年飛躍の年へ。

改めまして、2020年もどうぞよろしくお願いいたします。
 

PIECES 一同

- Thanks For Piece -2019年もありがとうございました。

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いよいよ今年もあと数日となりましたね。師走のお忙しい時期かとは思いますが、みなさんいかがお過ごしですか?
 
2019年はみなさんにとってどんな一年間だったでしょうか。
PIECESは新しい団体が誕生したり、新たに市民育成のプログラムの全国展開を始めたりと激動の一年間とも言えるものでした。

ひとりひとり異なる正しさや価値観、文化を持つ私たちが共に在れるような、優しさが循環していく寛容な社会をつくりたい。今を生きる子どもたちの声を聴き、共に描き、つくっていきたい。そんな願いから、東京都で行ってきたプログラムを、全国へ展開すべくまずは水戸地域、セカンドリーグ茨城さんや地域の方々と協働しプロジェクトを進めて来ました。

新たに団体が独立したり、プロジェクトが大きく展開したりと変化の大きな一年でした。
それでもPIECESに願いを託して寄付などで応援してくださったみなさんがいたおかげで、歩み続けることのできました。

「子どもたちが孤独の中で生き続け、社会のことを信頼できなくなる明日よりも、人の想像力から生まれる優しいつながりが溢れる社会をつくりたい。」


PIECESはそんな願いを込めて、これからもみなさんと一緒に優しい社会をつくっていきたいと思っています。

一年間、本当にありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
 

PIECES CEO / Founder 小澤いぶき


「寄付納め」しませんか?

一年の締めくくりに、「寄付納め」をしませんか?

子どもやその家族の周りに優しさを広げる情報発信や、市民育成プログラムを実施していく活動は、マンスリーサポーターのみなさまからの、毎月のご寄付で支えていただいています。

全国の子どもと家族の周りに「頼りあえる関係性」がはぐくまれる社会を、一緒につくりませんか?


▶︎マンスリーサポーター(月額寄付会員)のご登録は下記リンクからお手続きいただけます。
https://www.pieces.tokyo/donation

寄付の方法をいろいろご用意しておりますので、ぜひ、ご検討ください。